日本語教師のヨックン。

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2014年06月28日
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カテゴリ: 趣味の世界
 第151回『直木賞』の候補作が出揃って、7月17日に受賞作が発表される。

 今回の候補者の中で、馴染み深いのが黒川博行さんと貫井徳郎さんの二人。



 黒川さんはサントリーミステリー大賞を『キャッツアイ転がった』で受賞し、

 もはや新人ともいえない存在で、まだ直木賞を受賞していないのが不思議なほど。

 今回の候補作である『破門』は、

 やくざの桑原と建設コンサルタントの二宮というコンビによる『疫病神』シリーズの最新刊。



 この二人の、馬鹿だなこいつらと思いながらも、つい身びいきしたくなる言動と

 社会の実像を照射するストーリー、そして練りに練られた構成とで、



 『国境』、『大博打』、『螻蛄』とどれも面白かったが、

 候補作の『破門』はまだ未読なので、

 今回、日本に帰ったら、真っ先に読みたい本の一つ。



 もう一人応援している貫井徳郎さんは、

 創元社のコンテストで佳作だった『慟哭』でデビューし、やはり作家歴は長い。

 『慟哭』は、読んだ時に、「あっ!」と声が出てしまうような

 驚きのトリックが使われていて、当時の新本格ムーブメントの一つにくくられていたが、

 それ以後、人間の内面を描くようになって、作品にもどんどん奥行きが出てきた。



 『症候群』3部作や、歴史もの、ユーモア推理など、幅広い作風の氏だが、

 特に気に入っているのが『乱反射』と『灰色の虹』の2作。



 それらがすべて事件に向かって収束していくという構成が斬新で、強い印象が残っている。



 黒川さんも貫井さんも、私が推理作家になりたいという夢を持っていた頃に

 ともにデビューした作家なので、

 勝手に親しみを覚えているということもあるのだけど、

 それを抜きにしても、日本を代表するストーリーテラーだと思うので、






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最終更新日  2014年06月28日 12時12分11秒
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