羊鳴日記

羊鳴日記

2006/05/17
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東北を旅した。鳥海山のブナの息を呑む美しさを縫ってドライブ。ここは世界遺産白神山地の地続き。麓の桜は散り始めていた。食堂兼旅館に泊まった。宿の主人が語る・・此処は昔、海に沿った深い森、山賊が出没し旅人を殺めた。海では、飢えて泣く子の為に冬の荒海に漁に出た多くが命を落とした。その数併せて300余人。僧寛海これを哀れみ、この宿の前の海の岩肌に、磨崖仏「十六阿羅漢」を刻み供養した・・そう語る父の足には腹巻きをした幼い息子がしっかり纏わり付いていた。▲万葉に詠われた藻塩を作る小屋の点在する「笹川の流れ」の新潟の海は、桜の花片を含んだ春の烈風が吹き荒れ、その中を、手足の肌の眩しい程白い中学生男女の三々五々の群れが何処までも歩いていた。▲塩尻に着いたら、歯科大の桜は満開となっていた。「いく重やまみやまの奥の山ざくら松にまじりて咲きいでにけり」と詠んだ夭折の郷土の歌人”潮みどり”の里広丘は今、山桜の季節を迎えようとしている。





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Last updated  2006/05/19 10:20:54 AM
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