ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は、米国の排気ガス規制に関する検査での不正行為を認めた。 巨額の制裁金に加え、刑事訴追を受ける可能性も出てきた。 VWとアウディ部門のディーゼルエンジン車は、当局による検査の時だけ排気ガスをコントロールする機能がフル稼働するソフトウエアを搭載して販売されていた。 米環境保護局(EPA)によると、通常走行時の排気ガスは基準の10-40倍に達する。 EPAは、米国の大気浄化法への違反に対して司法省による刑事訴追につながり得ると説明。 EPAのシンシア・ジャイルズ氏によると、同局は1台当たり3万7500ドルの制裁金を科す可能性がある。 対象車は48万2000台で、その場合、最大180億ドル(約2兆1600億円)となる。2009-15年型が対象。 ジャイルズ氏は「こうした仕掛けを車に搭載し大気浄化規制を逃れることは違法であり、国民の健康を脅かすものだ」と指摘した。 VWは発表文で調査に協力しているとした上で、それ以上コメントはできないとした。 EPAはVWへの18日の書簡で、VWが規制逃れに向けたソフトウエアの搭載について認めたと指摘していた。 原題:Volkswagen Admits to Cheating U.S. Emissions Tests for Years (4)(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jeff Plungis ,jplungis@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jon Morgan Justin Blum, Bernard Kohn ,jmorgan97@bloomberg.net (Bloomberg)