徒然まちづくりコラム
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HABITAを見たついでに、どうせならと、もう何回も行っているやはり日野市にあるフォレステージ高幡鹿島台に足を伸ばしてみました。この戸建住宅地は日野市高幡不動駅から徒歩20分。延々と坂道を登った山のてっぺんにあります。故宮脇檀さんの遺作とも言われていますが、よく考え抜かれた道路のつくり方や道路と宅地の間(公私の中間領域)の植栽等、訪れるものの目を楽しませてくれます。住宅はほとんどが民間の建売住宅ですが、何の変哲もない住宅を圧倒する緑のボリューム(全て再生緑地)が、街全体を覆い、まさにフォレストの中に暮らしているような贅沢な環境を生み出しています。何回訪れても、さすが宮脇さんとうならざるを得ないのですが、一方でこの環境にほれ込み移り住んできた方々のこの環境を維持管理していこうとする息づかいも、歩いているとあちこちから感じます。所有権は公私(道路と宅地)にセパレートされていますが、この街の環境は公私を超えて住民の共有財(コモンズ)として、しっかり守り育てられている。そしてそれは決して強制されているものではなさそうです。裏返すとこの街を選ばれた方々は、ただ単に住宅だけではなく、街全体の環境を選ばれたということでもあり、ここに街づくりの本質が隠されているわけですが、それは結果的に路線価にも如実に現れていて、ここは周囲の路線価よりおよそ1万円も高いんですね。宮脇さんの仕事を見るたびに、住民の共有財という意識を喚起するに足る住宅地の創造、あるいは再生の重要性と、そのような住宅地の創造はいかにして可能かと、改めて深く考えさせられるのでした。
2009/09/22
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