一期一会(ぼくの読書日記)

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2011年03月07日
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電車、船、バス、自転車、徒歩で転々と移動した。誰にも語らなかった「逃げた後、捕まる」までの2年7カ月の間、どこにいて、どのような生活をし、何を考えてきたのか。
捜査機関に対し黙秘を続けてきた市橋達也が、これまでほとんど明らかにしてこなかった逃走生活の全貌を克明に書きました。

2007年3月26日に千葉県市川市の自宅マンションから逃走し、2009年11月10日に大阪南港のフェリーターミナルで逮捕されるまでを綴った内容ですので、事件についてはまったく触れていません。

この逃亡が自分なら可能かということを想像してみて下さい。
遊びに行こうと数万円が入った財布と音楽プレーヤーのみを持ち、そのままの姿で2年7ヶ月彷徨い歩けるかどうかということを。
ぼくは無理ですね。
そう考えると、彼の精神力は凄いのか?と、違う意味で関心してしまいそうになるし、捕まりたくないという信念が、そこまで強靱な精神にさせてしまうものなのだろうか?と考えてしまいます。

○○でした。○○でした。と文章能力はかなり劣っているので最初は読みづらかったのですが、不思議と後半はそんな文章も慣れてきます。


逃亡場所とは違った透視を得意な顔で発言する超能力者の予言や、嘘ばかり報道するマスコミというのも、彼が言うようにまったく意味が無いのかもしれないですね。

人の命を奪うということは、人間をここまで追い詰め、惨めにさせるということなんだということがよくわかり、本書の内容にもうまく表現されていると思います。
そして殺人という行為が、不運にも殺されてしまった人はもちろんのこと、殺してしまった人間も合わせた二人の人生を狂わせることなんだということも、つくづく思い知らされる内容です。
読んでいて、少し切なくなってきました。

逃亡中の彼が印象に残った言葉。
「I may be through with the past. But the past is not through with me.」
~過去は捨ててもついてくる~

オススメ度:★★★☆☆(普通かな)ぺろり


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最終更新日  2011年03月07日 08時29分37秒
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