悠々素的
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私の好きな歌に「たとえば君 ガサッと落ち葉すくうように私をさらって行つてはくれぬか」河野裕子さんの作品です。2000年に乳がんを発病した。もう大丈夫と思ったころ再発し、2010年8月12日に死去した。病に侵されてから、その日常を淡々と書いた歌が素晴らしい。「あなたらの気持ちがこんなにわかるのに言ひ残すことの何ぞ少なき」「明日になれば切られてしまふこの胸を覚えておかむ湯にうつ伏せり」「二人子を養いくれし双乳の左傷つけば右が励ます」「病むまへの身体が欲しい 雨上がりの土の匂いしてゐた女のからだ」「あなたらの気持ちがこんなにわかるのに言ひ残すことの何ぞ少なき」「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」探し物をしていたら歌集が出てきて、ご紹介したくなってしまって。切ないですね、健康のありがたみを実感していただければ。信濃町に行ったついでに、神宮外苑のイチョウ並木を散策してきました。
November 24, 2012
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