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営業時間が終って、帰り間際に、「あの・・・、」と頼りなげな声で電話がかかってきました。
聞けば、低血糖なので、ブドウ糖がほしいとの事。
一人暮らしで、夜通し、アルバイトをしているらしい、70歳代の男性です。
しんどそうに、汗をびっしょりかいてやってきて、薬局に入るなり椅子にへたり込みました。
低血糖の症状は人により様々ですが、この汗もポピュラーな症状です。
少し、コントロールが悪すぎます。ブドウ糖で血糖値を回復させるのは、悪くは無いのですが、こう度々では、身体に負担がかかります。ヘモグロビンA1cは11だったと。それで、この前、インスリン量が増えたのだと分りました。糖尿病歴5年。手足のしびれも、時折あると。
患者さんが本心を明かす程度は、お付き合いの時間と比例します。
ほらね、「糖尿病性神経症」がもう出ている。
薬剤師として言わなければならないと思う事を型通りに話していると、
確かに、一日中、しかも一生、血糖値を気にして居なければならないとなれば、誰だって切れてしまう。
この本『糖尿病バーンアウト』に、皆が経験するその気持ちが書かれています。
それ言わないで。糖尿病じゃないひとでも、そんな気持ちと戦っているのに。
私だって、同じこと思っているよ!!
「だけど、神様は、あなたを生かしている理由があるはず。」と
力のなえた人には過酷かもしれない言葉を、言うしかありませんでした。
ブドウ糖を3箱もらって引き上げていく後姿に、「言っても良いけど、必ずまた立ち直ってね」と心でつぶやきました。
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