ヤフーニュースより引用
イタリアに負けない、おいしい夏野菜 サスケストア https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00010000-asahit-life
盛夏を迎え、ますます人波高い鎌倉。それでも、駅西口から銭洗弁天方面へと、幹線道路を10分ほど歩くうちに、人通りはぐっと少なくなる。【フォトギャラリーより】三浦半島は日本では数少ないアーティチョークの産地のひとつ 鎌倉市役所の先にある一画は、かつて法務局が位置し、今も鎌倉税務署がある官公庁街だ。広い道路沿いに、ティールームや甘味処が点在する界隈(かいわい)は、いかにもおっとりとした鎌倉風。そんな街角に、おいしそうな雰囲気を発するスタンドショップがある。2009年にオープンした野菜の販売所「サスケストア」である。
昔の幼稚園を思わせる、木板張りの平屋。通りに面したスペースには、小さな椅子が並び、オープンエアで「座り食べ」ができるようになっている。「SMOOTHIE(スムージー)」のメニューが記された黒板に招かれて店内へ入ると、ズッキーニ、トマト、ナス、キュウリ、インゲン、スイートコーン、カボチャ……元気いっぱいな夏野菜が、色とりどりに迎えてくれた。
これらの野菜は、三浦半島の農場で採れた無農薬、減農薬の直送品。ハーブ類は香りが際立ち、日本ではめずらしいアーティチョーク(チョウセンアザミ)も、鮮やかな花とともに店先を飾る。
「イタリアのまちに行くと、路地の先に市場があって、地元の野菜が並んでいる。そんな光景にすごくワクワクしましてね」
そう語るのは、サスケストアを経営する「ペニンシュラ」代表の井上靖彦さん(52)だ。
どうしてここでイタリアが登場するかというと、井上さんの前職がアパレル会社勤務だったからだ。1980年代のデザイナーズブランドを皮切りに、内外の有名ブランドを四半世紀にわたって渡り歩いた。最後に勤めたイタリアのハイブランドは、素材、デザイン、仕立てと、すべてが本物中の本物。イタリアの文化と、手仕事の歴史が、背景にどっしりと存在していた。
「いつかは独立して何かをやりたい、とは思っていたのですが、そのようなイタリアのアパレルを日本で再現することは難しい。でも、食材だったら、日本はイタリアに負けていません」
起業を加速させたのは、サラリーマン生活の最後のころに、都内から三浦半島へ引っ越したことだった。高級で人工的な都会から、海がすぐそばの土地に移って、地元でとれる野菜、魚がすばらしくおいしいことに、何よりも感動した。
「東京の通勤圏に、こんな豊かな食材がある。これを売りたい、と強く思いましたね。中でも野菜は、市場開拓の可能性が高いマーチャンダイジング素材なんです。ファッションは対象の年代ごとに細かく販売戦略を立てないといけませんが、野菜は全世代を同時にカバーできます」
流通業界の用語がすっと出るところに、井上さんのキャリアが見え隠れする。
三浦半島を拠点にした井上さんは、そこから新たな人的ネットワークを広げていった。三浦で名高い直売農家「高梨農場」の高梨雅人さんをはじめ、知識も意欲も高い生産者たちに出会ったことで、おいしさへの思いは、さらに増していった。
ストアの立地を鎌倉にしたのは、「一次産業が盛んな三浦半島と都市を結びたい」と考えたからだ。鎌倉は駅前に「レンバイ(鎌倉市農協連即売所)」もあり、住人は野菜に対して、目も口も肥えている。ごまかしがきかない鎌倉だからこそ、受け入れてもらえる。
そう考えていたときに、いまの場所を偶然見つけた。もとは司法書士の事務所だった物件。5坪というささやかなスペースは、「自然との共存」をコンセプトにする自分の店にうってつけだと思った。
( 文 清野由美 写真 猪俣博史 / 朝日新聞デジタル「&w」)
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