曇り空で涼しい風に吹かれながらそんなことを考えた。
梅雨なので、雨を覚悟で来たのだけれど。
知り合いになった日本人とランチで合流しましょう、とソウル駅の待ち合わせ場所に出向く。
そういえば昨夜の夕食は結局、疲れと睡魔が食欲に勝っていたので、
テイクアウトのテンプラを2つまみでいいや、と買い求めて宿のキッチンに戻ったら、
長期滞在の日本の人が「カレー食べます?」とウレシイお誘い。
誘惑に乗っかって、アッサリ食欲が勝利して、胃袋が疲れと睡魔を押しやった。
誰だよ、年取ると食欲が落ちる、とか言ったの。
摂生、という言葉には程遠くアクセル全開で走りつづけているぞ、うちの食欲は。
「海産物のおいしい店があるんです」という言葉に乗っかり、
地下鉄を乗り継ぎ、学生街でもある弘大(ホンデ)へ。
「ひょっとしたら昼間はやってないかも」という言葉が的中し、みごと開店準備中。
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韓国の場合、「昼しかやらない店」「夜しかやらない店」がクッキリ分かれている。
そのくせ「24時間営業の食堂」なんてのも多くて、日本の食習慣とはまったく異なっている。
寂しく閉ざされた店先によだれを垂らし、海産物が泳ぐ水槽に後ろ髪を浸しながら、
ランチ営業している店を探す。
「ランチ・スペシャル5,000W」のカンバンを出していた今風の内装を施した小奇麗な店を発見。
「昼だからなんでもいいでしょう」とわけのわからない妥協をしつつ、突入。
鶏肉のコチュジャン煮込み、
牛肉の甘辛チゲ、
ビビン・メンミョン(混ぜ冷麺)と
カブらないようにランチ・メニュー3品を注文。
キムチやナムルなど6つの小皿がテーブルを覆い、食欲を煽る。
開いているスぺ−スにアルマイトの弁当箱が2つ置かれ、
冷麺にはボールに入ったご飯が運ばれてきた。
新書サイズの弁当箱を開けると、古米に目玉焼きが乗っかっていて、ちょっとしたドカ弁。
一方、謎の「ボールご飯」は海苔も混ざった味つきご飯、
手袋が添えられていて、小皿もついていたので、どうやら自分でオニギリを作るものらしい。
人数がいると一人では見られないものまで見られるのが楽しい。
一人旅だと、意外にもちゃんとしたものを食べないのですね。
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隣のテーブルでは男子学生5人がチゲをシェアして、弁当箱のご飯をかっ込んでいる。
彼らもいろんな味が楽しめる賢い戦法。
学生街なので、安くてガッツリ食わせる店が人気なのか、
次から次に新しい客がやって来る。
こちらのテーブルにもグツグツと音を立てながらトリのチゲと牛のチゲが運ばれ、
イッツ・ア・ランチ・タイム!
6月17日−DAY2
写真1; 韓国おなじみの付け合わせ。昔を知る人にいわせると「品数が減った」らしい。
写真2; ビビン・メンミョンはよく混ぜて食べましょう。
写真3; みなで食べるとテーブルはニギヤカに。
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