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2014年11月05日

住と健康

・日本の住宅は、古来の開放型構造から住空間を気密化した密閉型構造になり、シックハウスの原因や夏季の冷房エネルギーの消費増加につながっている。

・周辺環境と調和を保ち、資源、エネルギー利用や廃棄物処理へ配慮した健康で快適な生活ができるように工夫した住宅を「環境共生住宅」という。

・「環境共生住宅」はエコ住宅の一つで、国土交通省と民間企業が共同で開発した住宅である。

・シックハウス症候群の原因物質は、ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)である。

・各家庭での廃棄物の削減のため、生ゴミなどの有機性廃棄物を微生物の働きで分解し、堆肥にする技術または堆肥そのものをコンポストという。

・自然との共存の住まい方として、屋上緑化、壁面緑化、緑のカーテンなどがあるが、これらは都市のヒートアイランド現象の抑制にも効果がある。

・国土交通省は、住宅性能表示制度の中で5種類の化学物質を「特定測定物質」として指定した。
(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)

・アスベストは、耐熱性が高く加工が容易なことから建築資材などに広く使用されてきたが、最近になって悪性中皮腫の原因物質として使用禁止となった。
(肺を取り囲む胸膜や心膜などにできる悪性腫瘍。潜伏期間が20年以上なので発見が遅れた。)

2014年11月02日

生活者が抱く食への不安

・食の安全に関する近年の問題の一つで、牛の脳の組織にスポンジ状の変化を起こし、起立不能などの症状を示す病気をBSEという。(牛海綿脳症:異常プリオンというタンパク質が原因)

・食に関する情報を政府、市町村、団体、企業から収集し、個人個人が確かめ考えたうえで食を選択することが重要である。

・遺伝子組み換え食品は、ある作物に他の植物の遺伝子を組み込んで作られた食品である。


・「遺伝子組み換え」、「遺伝子組み換え不分別」は義務表示であるが、「遺伝子組み換えでない」は義務付けられていない。

・国内での遺伝子組み換え農産物の実用化、商品化は行われていない。
(世界的には商業栽培を行っている国も作付面積も増加している。)

2014年09月19日

森林の減少

・地球表面の約70%は水で、残りの約30%は陸地だが、世界の森林面積は陸地面積の30%程度である。

・熱帯林を持つアフリカの森林面積は、森林破壊への国際的な取組みにより減少速度は小さくなってきたが、対照的に南米では加速している。

・熱帯林には、地球上の生物種の半分以上が生息しているといわれている。森林破壊は貴重な野生生物種の絶滅につながる。(熱帯林は「種の宝庫」といわれる)

・熱帯林は、いったん伐採すると植林でも追いつかないほど再生は困難である。

・1992年の地球サミットで採択された「森林原則声明」は、森林保全に関する世界的な合意文書である。

・先進国主導により「持続可能な森林経営」という考え方に基づいて、熱帯林の保全に向けた国際的な取組みが行われている。(この考え方は、森林原則声明を踏まえたものになっている。)

・森林破壊の原因には、非伝統的焼畑耕作、薪炭材の過剰伐採、農地への転用、過剰放牧などがある。
(非伝統的焼畑耕作:休閑期間が地力回復期間より短い農業形態のこと。地力が戻らないうちにまた焼畑を行う。)
(伝統的焼畑耕作:林地などに火入れを行い、短期間作付けした後、長期間休閑させる方法。森林破壊の原因にはならない。)

2013年02月11日

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