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2009年09月09日

『キャピタリズム:ア・ラブ・ストーリー』(原題)






『キャピタリズム:ア・ラブ・ストーリー』(原題)は、昨年9月の「リーマン・ショック」 に端を発したNYウォール街の金融危機と世界同時不況の原因を、おなじみの突撃取材 スタイルで暴き出すムーアの最新作。映画は、まずアメリカ型の市場主義経済の崩壊と、 金融危機がアメリカ各地にいかに壊滅的な影響を与えたかを克明に描き出す。そして庶民 の生活が苦しいままなのに元は彼らの税金である公的資金による企業救済策が、いかに 馬鹿げた使われ方をしているかを探り、ムーアはシティバンクやモルガンスタンレーなど ウォール街の銀行に大型車で乗りつけ、犯罪現場用の立ち入り禁止テープを貼りめぐらし、 「金を返してくれ!」と突入してゆく。

上映中から、要所要所で拍手喝采や爆笑が起きるなど、観客は非常に好意的な反応で ムーアの最新作を受け入れた。上映後には10分以上のスタンディングオベーションが続き、 ムーアはバルコニーから身を乗り出し、満員の客席に感謝の言葉を繰り返した。

公式上映に先立つ記者会見でも、ムーアは絶好調。
「アメリカという国では民主主義が不当な扱いを受けていると思う。経済は人間の生活の 大きな要素を占めるけれど、人々が自分の住む社会の経済の運営に対する発言権を持た ないような社会を民主主義社会と呼ぶことはできない。僕は『アメリカン・ドリーム』と いう考えを、生活の全ての要素において適用するべきだと思う。投票所の中だけでなくて ね。企業の利益だけを追求した人たちが下した判断が、生活に追われる働き者のまともな アメリカ人たちの人生を破壊したことについて、僕は非常に心を痛めている。この映画が その人たちの気持ちを代弁し、彼らの話がアメリカ国内そして世界中で、語られる機会と なることを願っているよ」
「僕が何よりも心がけているのは、いい娯楽作品にすること。金曜日の夜、みんなが観に 来るような、説得力のある、ぐっと観客をつかんで飽きさせない映画で、できれば笑って もらって、涙なんかもちょっと流してもらえたら、といつも思ってる。僕のスタンスは、 常に観客の側に立つこと。ウォール街に犯罪現場用の立ち入り禁止テープを貼りめぐらし、 どこかのCEOを逮捕してやりたいと感じた人がアメリカだけで何百万人といたはずだろう。 だから僕の映画を観て、その人たちが普遍的な体験をして、今まで知らなかったことを 知ってくれたら最高にうれしい」

レビューでも「勤勉な市民がいかに大企業から搾取されているかを描いた、彼のキャリア のなかで最も野心的な作品」(タイム誌)、「今までの作品同様に知性と野心に溢れた 一本」(スクリーンデイリー誌)、「彼の作品においてベスト1」(ヴァラエティ)、 「2時間観客の心を掴んで離さない」(ハリウッド・レポーター)、「露骨で、感傷的で、 情熱的で、爽快」(ガーディアン紙)等好評。コンペの結果発表は9/12(土)。

本作の北米公開日である今年10月2日は、米国上院がウォール街に7,000億ドルの緊急支援 策を可決した日から数えてちょうど1年と1日後。日本の公開は12月を予定しています。 続報をお待ちくださいませ。


提供:博報堂DYメディアパートナーズ、ショウゲート 配給:ショウゲート 
(c>Front Street Productions, LLC. 
公式HP: michael-moore-newfilm.jp


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posted by mamia at 01:48| 新着情報
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