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2015年02月11日
フランスの現状を悲観する。
いわゆる、「生の声」というものです。
私が調査をして歩く地域は、モンリュソンという小さな街の、あるエリア。
中心街からはほど近いものの、大型市営住宅と、一軒家の混在する一般的な地区です。
心打たれるのは、人の優しさ。
びっくりするほど、みんな優しい。
ぶっちゃけ、良く分かんない人が「国勢調査だよー」なんていきなり家に来るなんて私は嫌です。
もちろん身分証明書も提示するわけですが、それでも、、ね。
このご時世、何が起こるかわからないし。
しかも一目でアジア系とわかる。
レイシストだったら門前払いでしょう。
でも、みんな、びっくりするほど優しい。
そして、よくしゃべる(笑)
国勢調査自体は5分から10分くらいで終わるんですが
政治のこと、
失業率、
税金、
年金。
色んなことを話してくれます。
共通して言えるのは、フランスの現状と未来を悲観している人が多いということ。
子供を何人も抱えていて、両親が長い間失業中という人。
体の不自由な高齢者の一人暮らし。
何十年もフランスに住んでいてなお、フランス語を全く話さない人。
そして生活保護受給者の多さ。
働いている人たちは、働かずに生活保護を受けている人たちの多さに不満を抱えているし、
生活保護受給者は、その金額の少なさにイラついている。
社会保障制度は日本よりも手厚いという印象を受ける。
でも、失業者も多い。税金も高い。
失業者の多さは、本当にびっくりするほど。
それなりの高等教育を受けて、専門性もあるのに
経済危機で次の仕事が見つからない。
大都市に引っ越そうと思っても、引っ越す資金すらない。
「それなりにしっかりやっていたら何かしらの仕事に就ける」
そんな感覚は皆無。
みんな、なりふり構わず就職活動をしている。
コネも最大限に使って。
(もちろん、社会保障で守られているが故に働こうとしない人が沢山いることも問題。)
仕事を見つけるコツは、「運と、コネと、真面目さ。」と言ってくれた人のことを思い出す。
そんな話をしながら、
「あそこの会社、応募して見たら?」
「あなた、こういう仕事がいいんじゃないの?」
なんて具体的な企業名を教えてくれたり、
「この人、私の知り合いで、人事で働いてるからCV送ってみてよ、話しておくし!」
とまぁ、色々と手助けをしてくれる人までいます。
(国勢調査員なので、「市役所の職員なんでしょー?普段はどこの部署?」から始まり「短期で働いているんですー」という流れで現状を話すことが多いので。)
当たり前に仕事が見つかる時代はもう終わってしまった。
大都市ならまた状況は変わってくるのかもしれませんが。
…と何だか暗い話になってしまいましたが、フランスで仕事を見つけるのは本当に大変です。
私には運と、そしてコネがあったので、(真面目さ、は普通の日本人なら全然クリアできます)
市関連の短期の仕事を時々貰える、数少ないラッキーな外国人だと思います。
しかし正社員となると話は別。
働きたいという意思はある。
しかし具体的に何を?
専門性はない。
この小さな街で、正社員を探すとなると、難しい。
「フランス人でさえ職がないと嘆いているのに、どうやって外国人の私が?」
もちろん、フランス人外国人問わず、血のにじむような努力を重ねて仕事を見つけている人もいるわけですが。
果たしてくじけることなく就活を続けられるのか??
とまぁこんな具合に、フランスの現状と未来を悲観している人たちに感化されて、
自分の現状と未来も悲観している真っ最中です。
が、そんなことをほざいていても、現状は改善するわけもないので、
今日もいそいそと国勢調査に出かけ、
市役所に書類を出しに行き、職安に行き、
そして在宅ワークに励みます。
いつもご覧いただきまして有難うございます。
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