しげのです。
このアドリブ因数分解シリーズ…こないだので一旦完了って言っちゃってたんですけど、
前回の記事の最後の方に書いた 「1音でアドリブするとしたらどうする?」 のところ、
実は すごいノウハウが詰まってる ものだったんです。
せっかくいい情報なんで、
改めて記事にしてシェアしときますね。
ということで今日は、
"音数縛り" の状態でアドリブ練習すると、
フレージング力が飛躍的にUPする というお話です。
音数縛り?
前回の記事でお話した「1音縛り」はちと極端な例。
もう少し拡大して、 「音数縛り」 にした方が練習しやすいんで、
ルールを 「使える音を限定する」 にして 遊び感覚で やってみてください。
例えばCキーなら、、、
- ミ・ソだけ使っていいことにする
- ミ・ソ・シだけ使っていいことにする
- ミ・ソ・シ・レだけ使っていいことにする
- ド・レ・ミ・ソ・ラだけ使っていいことにする
みたいな感じで 段階を分けて、
少しずつ使える音を足していくといいでしょう。
足したらまた縛りをきつくして、
使える音を減らしてやってみる。
この繰り返しです。
ちなみに 4. ド・レ・ミ・ソ・ラ は Cペンタトニックスケール。
ペンタで縛るのは使いやすくて結構おすすめです。
その他ルールの例
1. コードはとりあえず「ダイアトニックのみ」から
ノンダイアトニックを入れると難易度はグッと上がります。
お好きな人はご自由にどうぞw
慣れてきたらノンダイアトニックも入れてもOKです。
2. オクターブは動いてもOK
オクターブは縛りません。同じフレーズをオクターブ上で弾くのもありです。
3. 半音とか1音とかずれたところからの「着地」が使える音ならOK
例えばブルーノートの表現のように、半音下からアプローチして ”使える音に着地” というのはアリとしましょう。
(▲クリックで画像拡大)
なんでこれが効果的なのか?
一言で言うと、
「歌を作るようにアドリブする」
という作業が どうしたって必要になる環境だから です。
もし仮にあなたの楽器が、
ドとミの2音しか出ない楽器だったらどうします?
たぶん、可能な限り 最大限の表現幅 と 工夫 を用いてソロを取ると思うんです。
音の 長さ 、 強さ を駆使してアドリブに表情を付け、
果ては ストーリー まで組み立てようとするのでは?
初心者の内は使える音の種類がフリーだと、
スケールを覚えることばっかり考えたり、
速弾きのことばっかり考えたりしてしまいがち。
でも・・・
スケールを沢山覚えて裁けても、
物凄い速く弾けるようになったとしても、、、
あなたがずっと 高いレベルまで上達していっても、
結局 「歌を作る」という作業は変わらない んです。
逆を言うと、どこかで「歌を作る」というトレーニングを積んでないと、
いわゆる 「垂れ流し」のアドリブソロを連発 することになってしまいます。
「歌を作る」というのは、 早い段階で"習慣"にしておく ことを強くオススメします。
「歌を作る」って?
これ、何度も言ってますけど、1度ちゃんとお話しておきますね。
例えば普通のPOPS曲でアドリブを取ろうとしたとき、
こんなフレーズを弾いたらどう感じますか?
(▲クリックで画像拡大)
こんなアドリブソロ聴かされても何も感動はないですよね?
これがこんな風だったら?↓↓
(▲クリックで画像拡大)
(このフレーズに感動するかどうか?は置いといて…w)
まるで ボーカルが歌うメロディのようなフレーズ を アドリブで弾く のです。
即興で作曲 していくような感じですね。
まとめ
【1】
使える音の種類を制限することで、
「あるもので最大限の表現をしよう」という思考が生まれます。
【2】
ある程度のアドリブソロを成立させようとすると、
どうしたって「歌を作るしかない」というところに行き着きます(行き詰ります)。
【3】
結果としてアドリブソロにとって非常に重要な要素である、
「歌を作るように弾く」という習慣が身に付きます。
【4】
これが身についていると、
スケール知識がまだPOORだとしても、
速弾きのスキルがなくても、
インパクトの強いキャッチ—なフレージングが出来るようになります。
シンプルで簡単な材料だけで。
是非やってみてください。
(やってみると意外と楽しいですよ!)
応援していますね!