アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2024年02月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29
最新記事
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2024年02月07日

勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶3』

ーー探索の扉ーー


「うわぁ〜!すごい!すごい!」
先ほどまで泣いていたのが?のように、明るい顔になって、辺りを見回していた。
そのあきの顔をみて、トワは少し安心した。
「はぁ、とりあえず大きな声で泣かれなかったので、一安心かね。」
トワとあきは、そのまま上空に向かい、ひなげしの花も超えて、周りが見渡せるくらいの高さまで来た。
あきは、まだ興奮してあたりを見回してすこしはしゃいでいた。

探索の扉.jpg

「あんまりはしゃぎすぎて落ちないでよ。んで、あんたの家は見えるかい?」
そうトワに言われて、あきは下を見回した。
前、後ろと見回したが、家らしきものは見当たらず、あたりは草むらや木だけだった。
「ない…ない…」
あきは、思い出したかのように、またぐずり始めていた。

(PR) Rakuten お買い物マラソン


「え〜と。。。もう少しよく見てごらん。何か知っているものが見えるかも。」
そうとわに言われて、辺りを見回したが、あきの知っているものは何もなかった。
「う〜…やっぱり何も知らないとこ…ぐすっ…」
「おぉぉ!また泣きそうだねぇ…取り合えず、少し疲れたので、一旦下に降りるよ。」
トワは泣き出しそうなあきを見て、まずいと思い、一旦下に降りることにした。
暫くして、先ほどまでトワが居た 『ひなげしの花』 の上に降りた。
「はぁ…どうしようかなぁ…あたしは食事中だったのに…」
トワは思わず愚痴を口に出してしまった。
「ごめんなさい…ぐすっ…ぐすっ…」
「あっ!いやいや、大丈夫だよ!こんな小さい子を一人にできないしね!おばさんに任しておきな!」
と、泣き出しそうなあきを見て、思っていもいない事を口走ってしまい、少しため息をついた。

(PR) Rakuten お買い物マラソン:RIN SHIBUYA


トワはこれからどうしたものかと、腕組みをして考えこんでいた。
それをみたあきは、自分も何か探そうと思い、ひなげしの花の端から下を覗いた。
すると、下の方で小さくて黒いものがいくつも縦に列をなして、何かを運んでいた。
あきは何をしているのか不思議そうに観ていた。
トワさん!あれはなにしているの?」
そうあきに聞かれたので、トワも下を覗き込んだ。
どうやら、黒いものは蟻の行列らしく、食事を巣に運んでいる最中のようだった。
「あぁ、あれは蟻さん達だね。餌を巣に運んでいるんだよ。おそらくこの間椋鳥に食われた蜘蛛の頭だねぇ。」
そう話をすると、あきは少し驚いた。

(PR) Rakuten お買い物マラソン:RIN SHIBUYA


「えっ!蟻さんは蜘蛛さんを食べちゃうの?蜘蛛さんかわいそう…」
「おやおや、そんなことはないよ。お嬢ちゃんにはまだ分からないかもだけど、蜘蛛も蟻も、そしてあたしも食物連鎖の中に生きているんだよ。」
「それぞれが、食べて、食べられて、この世界は成り立っている。それをわかっているから、蜘蛛さんもその時が来るまで一生懸命生きたんじゃないかい。」
「そうなの?よくわかんない…みかんもそうだったのかなぁ?」
「みかんちゃんもそうだと思うよ。だからきっと役目が終わったので、次の世界にとびだったんだね。」
あきにはよくわからなかったが、なんか少し心のつっかえが取れたような気がした。
「トワさんありがとう。きっとみかんも喜んでいるね。」
「そうだね。みかんも喜んでいるね。」
トワは、あきがまた明るい顔になったので、安心した。

(PR) Rakuten お買い物マラソン:FROM DA PHACTORY




posted by ジンジン at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
検索
最新コメント
タグクラウド
プロフィール
ジンジンさんの画像
ジンジン
東京在住のインコと暮らしています。 色々と掲載しています。
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: