トリコモナスという「原虫」によって引き起こされる感染症であり、日本でも古くから知られている性感染症の一種です。
原虫の大きさは、0.1mmほどの大きさであり、膀胱内や膣に原虫が入り込んで、炎症が起きるようになります。
膣トリコモナス症の特徴としては、感染者の年齢がある年齢に偏っているのではなく、まんべんなくあらゆる年齢の方が感染しているという点です。
これは膣トリコモナス症の感染ルートとも関連があるでしょう。
◯膣トリコモナス症の症状
膣トリコモナス症が発症するのは、ほとんどが女性であるものの、稀に男性も発症することがあります。
男性が感染した場合、排尿時の痛みや尿道から膿が出たり、尿道炎症を起こすこともありますが、症状はおおむね軽いと言われています。
女性が感染した場合、オリモノに変化が出てくるので分かりやすいかもしれません。
オリモノが褐色になり、さらに泡状の刺激の強い悪臭を放つようになります。
さらに外陰部にも痒みや痛みが伴うようになります。
しかし感染者の約半数は、膣トリコモナス症の症状が出ないため、発見が遅れるというケースが多く観察されています。
膣トリコモナス症を、治療しないままにしておくと、女性の不妊症や妊娠時の早産や流産の可能性が上がってしまうので、早期発見のために定期的に検査をする必要があります。
◯膣トリコモナス症の感染方法
膣トリコモナス症は、原虫が性器内に入り込むことによって発症するものであるため、性行為だけで感染するわけではありません。
感染者の使用した下着やタオルなどに触れることで、トリコモナス原虫が移動すれば、当然感染する危険性があると言えるでしょう。
さらに感染者の使用した便座や浴槽を使った時に、トリコモナス原虫が他の人に移動してしまう可能性もあります。
ですから膣トリコモナス症に感染した家族がいれば、家の中で性行為の経験がないような子供や幼児が膣トリコモナス症になってしまうこともあるでしょう。
感染後2,3日すると検査で発見することが可能であり、早期発見につながる郵送検査を定期的に受ける事が肝心です。
膣トリコモナス症の詳しい解説
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