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2017年06月30日
時代劇を観ていて、お金の単位や貨幣価値や金銭感覚が分からない方へ
時代劇チャンネルで録画することも多いので時代劇を見る頻度も高く、今日も村上弘明さん主演、1992年〜NHK総合で放映されていた「腕におぼえあり」の3シリーズを観終わったところです。
ところで私はどうも、江戸時代のお金の単位や金銭感覚などについて分からなかったりピンとこないことが多くて…
このドラマの主人公は今でいう「バイト暮らし」のようなもので、しょっちゅう「口利き屋」に通っては仕事を探しているシーンが出てくるのですが、その時の条件として出される賃金についても高いのか安いのかよくわからず、今さらながら調べてみることにしました。
時代劇は観るけど、同じくお金のことについて分からない〜という方が他にもいらっしゃったら、参考にしてみてください。
江戸時代のお金の種類は、の三種類があります。
金貨・銀貨は贅沢品、銭貨は日用品に使われました。
普段銭貨を使っている庶民が贅沢品を買う時には、金銀貨に換金する必要があります。
逆に日用品は銭貨でしか買えないため、金銀貨しか持っていない場合にも換金が必要です。
ねずみ小僧から金貨一枚もらっても、そのまま野菜や魚は買えません・・・
しかも両替商で換金しようとすると、かなり高い手数料を取られるらしいです。
【金貨について】
金の中にも大判と小判がありますが、大判は恩賞や贈答用で、一般的には滅多に流通しません。
実際に流通するのは小判で、単位は「両」「分」「朱」の三種類です。
1両=4分=16朱
1分=4朱
主に武士や裕福な人が使います。
【銀貨について】
「1枚でいくら」ではなく、重さで価値が変わり、形は不揃いです。
単位は「貫」「匁」「分」など。
1貫=1000匁=10000分
1匁=10分
銀貨も、あまり庶民は使いません。
【銭貨(せんか)について】
庶民が一般的に使った貨幣です。
銅製がメインですが、真鍮製や鉄製もありました。
単位は「文」と「貫」の二種類です。
1貫=1000文
【金貨は銭貨の何文と同じ?】
1両=4000文(4貫文)
1分=1000文(1貫文)
1朱=250文
【1両は今でいうといくら?】
江戸時代も長いので初期と後期では価値が違いますし、今と比べると生活必需品は安いものの贅沢品は高かったため、一概には算出できません。
お米ベースだと4万円くらいになり、大工仕事ベースだと30万円くらいになります。
また、江戸と田舎の小藩の物価もかなり違うようで、そこらへんで価値のズレは出てくると思います。
でもおおまかにいうと1両を 6〜10万円くらいで考えていれば、少なくともドラマや映画では話が通じるようです。
【江戸時代の年収は今でいうといくらくらい?】
・最下級武士・・・・・5俵の米(毎日5合で1年分)&約30万円
・一般的な庶民・・・・・約120万円
・大工・・・・・約300万円
・歌舞伎のスター・・・・・約8000万円
・高名な医師・・・・・約3000万円
・花魁・・・・・約4000万円
・鬼平(400石)・・・・・3200万円
※1石=1両=8万円で計算。時期によって違います。
【当時の物価】
・蕎麦・・・・・16文(320円)
・銭湯・・・・・10文(200円)
・かご(日本橋〜吉原)・・・・・800文(16000円)
・1000両富くじ・・・・・1分(20000円)
・長屋の家賃・・・・・600文(12000円)
・米1.5kg(1升)・・・・・40文(800円)
・ゆで卵・・・・・20文(400円)
・桜餅・・・・・4文(80円)
・上酒(1升)・・・・・250文(5000円)
・安酒(1升)・・・・・80文(1600円)
・たばこ(14g)・・・・・8文(160円)
・床屋・・・・・28文(560円)
・吉原への身売り代(娘が病弱な親のために)・・・・・50両(400万円)
・吉原への身売り代(嫁が夫の窮地を救うために)・・・・・80両(640万円)
※1両=8万円で計算。時期によって違います
1両を8万円とすれば、1文は20円。
お給料が一番低い人で月収3万円くらい、庶民で10万円くらい、家賃は長屋で1万円くらいと考えておけば、大丈夫じゃないでしょうか。
身売り代については「 江戸時代の貨幣価値と物価表 」というサイト様を参考にさせていただきましたが、なんで目的別に金額が違うのかは謎です(笑)
今回調べたことにより、少しは時代劇も理解しやすくなったような気がします
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