最初は「いつまで、どこまで抜けてしまうんだろう」「二度と生えてこないのか」などと不安でたまりませんでした。
でもあれから約二ヶ月、とうとう昨夜、もう大丈夫だろうというところまで復活しているのを確認することができました。
「育毛日記」の最終回になります。
【育毛日記】
・5/30 「 頭部の湿疹やニキビを甘く見てはいけない・・・、悪化すると激痛です 」
・6/4 「 けっこう試練の一週間でしたが、やっと回復の兆し 」
・6/13 「 頭皮の湿疹→化膿が、円形脱毛に・・・ 頭皮トラブルは怖すぎる 」
・6/16 「 円形脱毛症用の飲み薬、セファランチン錠とグリチロン配合錠の効果について 」
・7/14 「 円形脱毛症治療のその後・・・ なんとか頑張って育毛中 」
頭皮トラブル発生からの経過
1.5月後半に傷口が化膿して激痛
2.5/30に皮膚科へ。抗生物質を飲み始め、化膿止めの軟膏を塗る
3.6/4頃から痛みが落ち着きつつある
4.6/6に二度目の病院。まだ腫れていたので再度抗生物質をもらう
↓ここから脱毛症
5. 6/13頃、すっかり痛みが治まったと思ったらいきなり 髪の毛がゴソッと抜ける
6.6/16に三度目の病院。今度は脱毛治療が始まるが、まだ抜け毛続行中
7.6/20頃、脱毛部分が広がってしまったけど、そろそろ抜け止まり
8.6/23に四度目の病院。まだ生えてこないと言われる
9.7/5に五度目の病院。まだ生えてこないと言われる
10.7/14、禿げている部分から細い毛が生え始めてるのを確認
11.7/10、禿げている部分から黒くて普通の毛が生え始めてるのを確認
治療のために使った薬
【飲み薬】
・セファランチン錠1mg
・グリチロン配合錠
両方とも脱毛症用の飲み薬で、皮膚科で出されるごくメジャーなものです。
グリチロン配合錠は肌の湿疹や炎症を抑える作用もあるので、私のように湿疹や痒みがある状態にも適しています。
【塗り薬】
・リドメックスコーワ軟膏0.3%
・リドメックスコーワローション0.3%
ステロイドホルモン剤で、両方とも同じ作用です。
場所によって使い分けます。
痒みやただれを改善する薬で、副作用のひとつに「 多毛」があります(やった!)
生えてくるか不安だった理由
・酷い化膿だったから毛根が死滅しているのでは?
・免疫力が低い(復活の底力が残ってないのでは)
・ターンオーバーが遅い
・若くない
・持病により、血流が悪い(育毛に厳しい条件)
・加齢と共に髪の毛が細く薄くなりつつあった(元々髪の毛が弱ってた)
・ネット上で、同じ症状の人の事例情報が少ない
・薬の効果の範囲が、自分の症状(病名・原因)と違う気がする
・臨床実験で薬の効果を感じられた人が65%しかいない
毛根が死滅するとどうなる?
今後は分かりませんが、今のところは毛根が死滅するとその場所からは毛が生えてこないようになります。(植毛で増やすことはできる)
「毛根」というのは皮膚の中に埋まっている髪の毛部分の総称で、その中には「毛乳頭」「毛母細胞」「毛根鞘」などがありますが、髪の毛を抜いた時の先にある膨らみは「毛根鞘」で、これが抜けたからといっても毛根が死滅したことにはなりません。
大怪我をすると周りの毛細血管が傷つき、 毛乳頭に血液が送り込まれなくなって弱っていき、次第に死滅することがあります。
ストレスや病気などで血行が悪くなった時も、毛乳頭に血液が行き届かなくなり、死滅の原因になります。
また、永久脱毛では毛乳頭をわざと破壊するので、二度と毛が生えてきません。
毛母細胞は分裂できる回数の上限があり、その上限まで分裂し尽くしてしまうと、機能しなくなります。
男性の薄毛でよく聞く「AGA」は、男性ホルモンが毛母細胞の分裂を早め、あっという間に上限まで達してしまう症状です。
細くてもまだ毛が生えてくるうちは、毛根が死滅しているわけではありません。
だから脱毛症から生えてきた時は「死滅してなかった!」と考えても良いのですが、普通の状態から段々と細くなっていく場合は、死滅に向けての準備段階ということもありますので、血行を良くしたりストレスを溜めないなどの対策が必要です。
さいごに
私は決して健康体ではないですし、特に免疫力の低さや血流の悪さはハッキリと自覚症状があり、またそれが頭皮や髪の毛にとってかなり不利だとも思っていました。
だからかなり諦めている気持ちもあり、もしもっと禿げている部分が広がったら、ウィッグを買うことも本気で考えていました。
そんな悪条件の中でも・・・、生えてきたのです。
昨日だんなに脱毛部分を見てもらったら、「黒くて普通の髪の毛が生えてきてる」と言われました。
もちろん、同じ症状から脱毛になった人が全員生えてくるとは言えません。
これは私だけじゃなく、皮膚科の先生も絶対とは言えないでしょう。
でもいま同じ症状になって、ネット上に良い情報がなくて絶望的になっている方も、ぜひ希望は持ってほしいと思います。
痛みが耳や頭や首まで及ぶほどの広範囲で、実際腫れて真っ赤な部分も直径10センチ以上あり、どこまで深く傷つけられているんだろうと思いましたが、こんな酷い化膿でも毛根の死滅までは至らなかったようです。
皮膚科の先生からは「患部が良くなっても頭皮全体を治さないとまた同じこと繰り返すよ」と言われたので、今度こそ頑張って他の痒い部分にも薬を塗り続け、掻くのを我慢していました。
今では去年から始まった頭皮の痒みとかさぶたは、もうほとんど治まりつつあります。
元々は痒くなったりかさぶたができるから、こんなことになったのですよね。
育毛日記シリーズでは何回も書いてきましたが、頭皮の痒みが広がり始めたら掻き壊したりかさぶたをはがす前に、必ず皮膚科を受診してください。
化膿が酷くなれば会社を休まなくてはいけないくらいの激痛に見舞われるかもしれません。
でも化膿はいつか治りますが、脱毛症になってしまった部分は分かりませんからね・・・
現時点で頭皮に問題がないとしても、血行が育毛に大きく関わっていることはよく分かりました。
そして血流の良さは身体のあらゆる部分で効果をもたらしますから、今後はかなり意識しながら生活していきたいと思います。
みなさまも、くれぐれも頭皮を大切に!
そして、シリーズを読んで下さった方たちからいただいた温かいハゲマシのお言葉など、感謝しております。
見守っていただいてありがとうございました。