ところで、「ゴロゴロセラピー」という言葉をご存知ですか?
猫が喉を鳴らすあのゴロゴロ音が、実際に人間に対して良い影響をもたらしてくれるそうです。
フランスでは「ロンロンセラピー」と言われ(日本語の猫の「ゴロゴロ」をフランスでは「ロンロン」と表現する)、獣医師も実践しています。
ゴロゴロ音に関する書籍も出版され、女性誌や新聞でもよく取り上げられているとのことです。
猫はなんで喉をゴロゴロ鳴らすのか
色んな説がありますが、一番有力な説は「親子のコミュニケーション」や「赤ちゃん返り」じゃないかと言われています。
産まれたばかりで目も見えず耳も聞こえない子猫に対して、母親がゴロゴロの振動で存在を伝えます。
それに対して子猫もゴロゴロと返し、自分の存在を伝えようとするのです。
大人になってからも、甘えたい時にゴロゴロ鳴らします。
他には
・(食事や遊びなどの)要求を伝える時
・嬉しい時、幸せな時、満足している時
・相手を心配したり落ち着かせたい時
・驚いたりストレスがある時
・辛い時、苦しい時、悲しい時、痛い時
・分娩時、死の間際
プラス系の場合とマイナス系の場合があります。
個人差(個猫差?)はあるものの、いつもより低いゴロゴロはマイナス系が多いそうなので、もし低いゴロゴロをしている場合は気を付けてみてください。
ゴロゴロ効果にはどんなものがあるのか
・ストレス解消
・不眠解消
・不安感の解消
・副交感神経の活性化
・プラス思考、リラックス効果
・血圧低下
・心拍数が下り、心臓疾患のリスク軽減
・感染症や腫れの治癒
・骨折の治癒
ゴロゴロ音で骨折治癒ってどういうこと?
ゴロゴロ音は20〜50Hzの低周波ですが、これによる振動で筋肉と骨を震わせながら温め、骨密度を上げて骨折の回復を早めるという研究結果があります。
猫は怪我をすると喉を鳴らしながら傷口や痛む場所を舐めますが、他の動物に比べて骨折が治癒するまでの期間は3倍のスピードと言われています。
ベッカム選手・ロナウド選手・松井秀喜選手・松坂大輔選手なども同じメカニズムの「超音波骨折治療法」で、骨折を早く治癒させています。
副交感神経について
「自律神経」には「交感神経」と「副交感神経」があります。
活発な精神状態が交感神経、落ち着いた精神状態が副交感神経で、常日ごろ両者のバランスが大切です。
そのバランスが大きく崩れると、自律神経失調症などの原因にもなりかねません。
緊張感をほぐしリラックスしたい時には副交感神経を優位にするのが良いのですが、なかなか思い通りにはいかないものです。
そこで、副交感神経を優位にする方法としては一般的に
・音楽を聴く
・ぬるめのお湯で入浴をする
・マッサージやツボ押しをする
・深呼吸をする
・美味しいものを食べる
・好きな仲間と楽しい話をする
などの方法が挙げられます。
猫のゴロゴロ音でも、それらと同じような効果を得られることになります。
まとめ
猫は見ているだけでも普通に癒されますが、実はそれだけじゃなかったんですね。
アメリカでは10年間で4400人の追跡調査が行われ、猫を飼っている人はそうでない人に比べ、心臓発作のリスクが30%も少ないという研究結果も出ています。
飼い主のみなさん、今まで以上におうちの猫ちゃんに感謝してしまったのではないでしょうか(笑)
飼っていない方は、こんなサイトはいかがですか。
猫のゴロゴロ音を聞くだけのサイトです。
Purrli
スライダーの機能はそれぞれ以下のパラメーターを調整可能です。
・1分あたりのゴロゴロ数
・分あたりゴロゴロ数の変動の程度
・吸い込み音、排気音の音量差
・ゴロゴロ音の音質
・ネコとの距離
・鳴き声の頻度
※うちはIEでは聞けませんでした。FireFoxとChromeでは聞けました。
これを聞いているだけで眠気に襲われてしまう人もいるそうです