2022年07月29日
鳥居よ、おまえもインド由来なのか !?
wikipedia
さて、日本の神道がマイブームになっているみほですが、
日本の象徴と言えば、鳥居。
鳥居と言えば日本の象徴。
そう、仏教が伝来する前・・・
日本が外来の神(仏教含む)を大切にする前からあった神道の象徴。
...と、わたしは思っていたのですが、
なんとこの鳥居の原型と思われる建造物がインドにあるんです
□■□
インド中部にあるマディヤ・プラデーシュ州に、
サーンチーという町がありますが、
ここには、トーラナと呼ばれる「門」があります。
(上の画像を参照)
これは、インドにある仏教寺院や、
ヒンドゥー教寺院に見られる門なんですが、
これが鳥居の原型だという説があるんです。
このトーラナが、仏教徒いっしょに日本に伝来し、
そして鳥居になったんだとか。
この「門」の役目は、俗界と神の世界との分離。
ここから向こうは聖別された神域ですよ、という感じ。
このトーラナは、
昔のインドでは仏塔の四方に設置されていたらしいのですが、
その多くが、仏教の衰退とともに、なくなっていったということです
ふむふむ。結界を張って神域にするには、
四方を固める必要がありますよね。
それがインドでは仏教が流行らなくなって、
四方を固めていたトーラナも
なくなっていったと・・・
あれ?
ということは、鳥居の元祖は仏教由来?
トーラナの上木や横木には、
いろいろなモチーフの彫刻がほどこされているのですが、
それは仏教由来の彫刻なのだそうです。
つまり、トーラナは仏教系確定。
(一部、ヒンズー教寺院でも取り入れられた)
そして日本にもやってきた。
ところが日本では仏教ではなく、
なぜか神道で使われるようになった、と。
なんなんでしょう・・・
混じり気のない日本独自のものって、
皆無なんでしょうか・・・
なにを調べても、インド伝来や中国伝来となると、
悲しいですね。
さて、旅行するなら、さまざまなことを調べてから行く方が
同じ旅でも奥行きがでますよ。
実はわたしはインド旅行をした際、
サーンチーにも立ち寄ったのですが、
まさかあれが鳥居の原型だとは知りませんでした。
今、思うと、もっと勉強しておけばよかったなあ。
そう、世界は未知と面白さにあふれてる!
2022年07月27日
『イティハーサ』を片手に、 新しい目で、日本を旅してみるのもいいかもしれない.....
(水樹和佳子・著 集英社)
世界観が、がらりと変わってしまう一冊が、
水樹和佳子によるコミック『イティハーサ』。
これを読むと、日本文化を象徴するような仏教でさえ、外國(とつくに)からの神々を
大和人(やまとびと)が取り入れたのだなという気分になる......
(実際、仏教が敬う対象はインド起源)
そう、この物語、1万2千年前の古代日本を舞台にしています。
真言告(言霊)の概念があり、「目に見えぬ神々」と
「目に見える(形のある)神々」が存在する。
物語は、ある村の少年鷹野(たかや)が、女の子の赤ん坊を拾うところからはじまるのですが、赤ん坊は透?(とおこ)と名付けられ、鷹野に育てられて・・・
しかし、村は「威神」という神々の徒党に襲われ、村人は皆殺しにされる。
(子どもは殺されず、誘拐)
そこから物語は、生き残った鷹野(たかや)と透?(とおこ)、そして保護者役の青比古(あおひこ)たちの目線で進みます。
特筆すべきは、鳥居がワープの門になっているということ。
鳥居・・・日本人にとってあまりにも身近で、くわしく知ろうともしない人が多いだろうこの鳥居。
鳥居ってなに?・・・
日本には、およそ120,000個の鳥居があるという報告がありますが、
実際にはどうなのか。
鳥居の意味は? 起源は?
色や種類、その細かな形状は?
材質は?
え?え?え?
わたしだけでしょうか、なにも知らないことに、今、戦慄しました。
知らない世界、日本。
『イティハーサ』を片手に、
新しい目で、日本を旅してみるのもいいかもしれない.....