昨夜から子供たちは緊張していて、持ち物を何度も確認したり(と言っても、お弁当、水筒、スナック、運動靴、以上、なのですが)、お風呂に入っている最中も「英語、読めないんだよな・・・」と弱気になっていました。
私たちはトロントに来て3回の引越しを経験してようやく今のcondoに落ち着いたので、新学年の小学校は転校後初めての登校になります。引越し前に小学校を見学しておいたのに加え、夏休み中も何度か校庭に遊びに行って雰囲気にならしておいたのですが、やはり本番の登校日は違うようです。
8時半前に親子4人で学校に到着しました。日本の入学式のようなものはなく、普段着の子供たちが殆どです。少しおしゃれな髪飾りをつけた女の子はいましたが・・・。友達と写真撮影をしている子もいますが、カメラを手にしている人はまばらです。ビデオカメラなんてもっている人はいません。
8時40分頃になると各学年の担任の先生が学年の数字が書かれたプラカードを持って校庭に出てきました。上級生たちは慣れたもので、すぐ担任の先生の前に列を作ります。私たちはきょろきょろ見回して、まず長男の担任らしい先生に声をかけ、長男を紹介、お願いしました。("We just moved from Japan, and he speaks little English."みたいなことです。) 先生は少し日本語を知っているようで「オハヨウゴザイマス」と長男の緊張をほぐしてくれました。
しかし・・・長男は列の最後尾に立って居心地悪そうにしています。無理もないですね。日本でも転校初日は大変なのに、ましてや同級生の話している言葉の2割程度しか理解できない状態なのですから・・・。
その後、長女の担任の先生を探し"1"のプラカードを持った女性に声をかけました。"Excuse me, but are you Ms. ..." そうでした。長女の担任の先生でした。長男の時と同じように挨拶しましたが・・・長女は私の腕をつかんで離しません。
先生は"Take your time. I don't wanna pull her." と言ってくれ、結局私たちは長女の教室の入口までついて行くことになりました。
教室の入口ではESLの先生が声をかけてくれました。毎日1時間ほど長女・長男について英語を教えてくれるとのこと。"What's her first language?" (もちろん日本語です!) "Does she understand the Japanese alphabets?" (日本語のあいうえおだけでなく英語のalphabetも教えました。)なんてことを話しましたが、言語体系の違いなど突っ込んだお話はできませんでした。
そうしているうちに、クラスの中の女の子が長女を迎えに来てくれてようやくバイバイできました。
夕方、子供に1日の様子を聞いてみると・・・。
朝あれほどずぐっていた長女は「一人仲良くしてくれた子がいた」とニコニコしています。
一方長男は・・・「一言もしゃべんなかった」とブスっとしています。でもよく聞いて見ると「黒板を写しなさい」とかいろいろ横の子が世話をやいてくれたみたいです。でもその子の名前を聞いてみると・・・「わかんない。」 ダメだこりゃ、です。
二人とも学校からいろいろ提出書類をもらってきましたが、長女の先生は事務的な書類だけでなく小さなギフトと一緒にお手紙をつけてくれました。1年生には少し難しいかな、と思う内容ですが、人生の大切なメッセージがつまったお手紙でした。
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