エビ漁の最中にミツクリザメが捕獲されたという
ミツクリザメは深さ300〜900メートルの深海にすみ、イカや魚類を捕食するサメ。4月19日、エビ漁をしていたジョージア州のカール・ムーアさん(63)の網にかかった。
体長は推定5.5〜6メートル。正確に測ろうとしたところ暴れ始め、「食い付かれそうになった」(ムーアさん)ため、海に放したという。
50年間のエビ漁で奇妙な生き物もたくさん見てきたというムーアさんだが、ミツクリザメの姿には驚いたといい、思わず「なんて醜いんだ」と声を上げたと振り返る。海に放す前にその姿を写真に収め、NOAAに提供した。4歳になった孫に自分の獲物を見せようと、最近カメラを持って海に出るようになっていたことが幸いした。
ミツクリザメが捕獲されるのは極めて珍しい。日本の沿岸では時折目撃されているものの、専門家によれば、寿命や成長スピードなどの生態はほとんど分かっていないという。ただ、これほどの大きさのサメに天敵はほとんどいないことだけは間違いなさそうだ。
NOAAの専門家はムーアさんから提供された写真などをもとに論文を執筆し、科学誌に発表予定。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image