CNN ) 中国の人民解放軍の空軍は10日までに、同国北部の基地で鳥の営巣を阻止するため特別訓練を施した「サル」を出動させていることを明らかにした。
空軍のウェブサイトが伝えたもので、飛行中の航空機と鳥の衝突を防ぐなど基地の安全確保に必要な措置としている。この基地の所在地には触れなかったが、渡り鳥の主要な飛行ルート上に位置しているという。
サルの活躍で効果は上がっているとし、鳥が戻ることもなくなったという。サルが枝に残す臭いなどが鳥を遠ざける要因ともみられる。同サイトは、「サルは我々の忠実なボディーガードであり、同士の安全を守っている」と称賛している。
鳥類と航空機の衝突は中国だけでなく、世界各地でも起きており、一部の空港では対策を講じている。鳥がエンジンの空気取り入れ口などに飛び込み、飛行継続を不可能にする事例も多発している。
同サイトによると、空軍将校は「心配しないで。我々には秘密兵器がある」と自負。同将校によると、基地ではサルに笛の音に反応する特別訓練を施している。鳥の巣が樹木のてっぺんで見付かった場合、サルが出動しこれを取り除く仕掛けとなっている。
人民解放軍はこれまで、基地周辺で樹上の鳥の巣を除去する様々な努力を費やしてきた。発砲や長い竹の棒で取り除く対策の他、兵士が木に登って処理する作業も行ってきた。
ただ、成果は出ず、鳥は戻り続けていた。木によじ登る兵士の安全対策にも問題が出ていたという。
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