構造物は2003年に音波探査機を使った湖底調査で偶然発見され、研究チームが最近になってその存在を明らかにした。玄武岩を円錐形に積み上げた構造になっており、土台部分は70メートル、高さ10メートル、重さは推定6万トン。英ストーンヘンジの巨石建造物の2倍の大きさがあるという。
建造された年代の特定は難航しているが、土台部分に2〜3メートルの砂が堆積していることから推計すると、2000〜1万2000年前に建造されたと見られるという。
先史時代の遺跡に詳しいハイファ大学の考古学者は、「あまりに巨大な構造物なので、普通のものでないことは確かだ」と解説し、共同墳墓に似ているとも指摘した。ただ、確固とした結論は出せないとしている。
水中の遺跡は地上の遺跡に比べて分解などが進みにくいため、良好な状態で保存されている可能性も大きいといい、研究チームは資金を集めて詳しい発掘調査を実施したい考えだ。
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