ナツノナカノです。
今回からサブタイトルを略しました!
よろしくお願いいたします。
今日のピックアップ巻は 64巻です。
64巻は全体的になるほどね〜と感心させられる
作品が多いですね。
新しいものを取り入れたり、
古いものを考察したり。
魔夜先生の知的好奇心の広さがうかがえます。
パタリロ!(64) (花とゆめコミックス) [ 魔夜峰央 ]
価格: 421円
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収録作品は
〇セテクラ繁盛記
〇たかがギャグされどパタリロ
〇吸人鬼
〇矛盾
〇アンジー
〇愛の狂戦士
セテクラっていうのはですね。
当時、プリクラ(プリント倶楽部)が出て
大ヒットした頃に描かれた作品なんですよ。
プリクラの前で小銭を握りしめて並んでいる
中高生を見たパタリロ。
男性が女性に、女性が男性に
性転換出来る機械、「性転換倶楽部」
略してセテクラというものを発明し、
それにまつわる騒動を描いているのです。
矛盾も面白いんですよ。
「矛盾」という言葉のもとになった
中国の故事から
あらゆる物体を突き破る矛と、
あらゆる物体をはねかえす盾を
実際に作ってみた天才パタリロ。
でも本当にそれを実現したら…
というお話です。
この宇宙はパタリロが作ったんですって。
「どーりで住みにくい世の中なわけだ…」と
ぼやくこのオチは秀逸ですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて私は64巻の中でも
「吸人鬼」が好きなんです。
パタリロ!ではおなじみの
パラレルワールドの話ですね。
パラレルワールドについても
この回ではパタリロとタマネギたちが
説明してくれています。
宮殿でいつも通り仕事をしている
タマネギたち。
しかし誰かに見られているような、
まるでストーカーがいるかのような
感じを受けます。
そこでパタリロに相談しますが、
ブラム=ストーカーがいるのか!と
ギャグで返されてしまいます。
ブラム=ストーカーとは
「吸血鬼ドラキュラ」の作者さんです。
そして話題は吸血鬼の話になり、
さらには“吸リンパ鬼”“吸脳鬼”“吸尿鬼”が
いたら怖いな〜と話がどんどん脱線していきます。
ところがパタリロはこの世にはいないが
確実に存在する!と断言します。
平行世界(パラレルワールド)には
存在するという事なんですね。
そしてその後、宮殿の中からタマネギたちが
20人以上いなくなっている事が発覚します。
パタリロはすぐさま、戦闘マニュアル221B号を発動します。
こういう非常事態の時のパタリロは
判断が早く、とても頼りになるんですよね。
非常事態に慌ただしくなるマリネラ宮殿。
タマネギたちも次々と武器を持ち
臨戦態勢に入ります。
そして謎の人影を発見。
その人物は機械のようなもので
タマネギを吸い込んでしまいました。
「吸人鬼が出たーーー」とタマネギから報告をもらった
パタリロは自ら戦闘、その人物を捕えます。
その謎の人物とはなんと
平行世界から来たパタリロでした。
そちらのパタリロの話によると、
こちらと同じように平和に暮らして
いましたが、宇宙から未知の放射線が
降り注ぎ、ほとんどの人間が
亡くなってしまったというのです。
地球再建のためにこちらのタマネギたちを
向こうの世界へ連れて行き、
復興の手助けをしてもらいたいと
言うのです。
そのためにタマネギたちを
掃除機のような機械で
吸い込んでいたんですね。
さて、その話を聞いたこちらのパタリロが下した決断は…?
すごくないですか?
冒頭のストーカーがいるのでは?
という話から
自然にブラム=ストーカーの話になり、
吸血鬼、さらには吸人鬼となるわけですよ。
魔夜先生の手のひらの上で
転がされている感がすごい…。
あぁやっぱりパタリロ!は面白い!
みなさんもぜひ読んでみてください。
次回もパタリロ!
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