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posted by fanblog
2015年10月06日
ノーベル賞受賞のニュースを観て思い出したエピソード。
ニュートリノに質量があることを証明して、
日本人の研究者がノーベル賞を受賞したニュースが流れていましたが、
そのニュースで、
身近なエピソードをひとつ思い出しました。
ずっと信じられていた当たり前だと思っていたことが、そうではなかった…つながりとでもいいましょうか…。
私の母がICUに入院しているとき、
医者からは
「既に脳に空気がいっていないので、
話しかけても聞こえていない、理解できていない」
と言われていたそうです。
ですが、叔母は母にこう話しかけたそうです。
「あと数時間で〇〇(←私)が飛行機に乗って帰ってくるから、
それまでは、頑張って」
すると、母の眼から涙が頬をつたって流れたのだそうです。
医者からは、何も聞こえていない、理解できていない、と言われていたのにです。
その頃、私は飛行機に乗っていました。
母が危篤だという知らせを受け、
そのとき一番早く取れる飛行機のチケットを取りましたが、
翌日の飛行機でした。
間に合わないかもしれない。
そう考えると、フライト中は終始泣きっぱなしで、
こらえようとすればする程、涙が止まらなくなり、
10時間もの間、涙が枯れることはありませんでした。
病院に到着し、意識はないものの、面会が出来ました。
そして、その数時間後に母は息を引き取りました。
化学的に証明できるものではないので、
全て、たまたまそうだったんだ、と言われてしまえば、
ぐうの音もでませんが、
このエピソードがあって以来、
化学的に証明できないようなことが、
身近に溢れていることを再認識し、
人の話でなく、
自分の感覚や体感したこと、実感したことを、
大切に信じていきたいと思ったのでした。