このブログでの宿の紹介とはちょっと異なりますが、四国に行く時やこれからお遍路さんを考えてる方は参考にして頂けたらと思います。
お遍路をしていると宿泊施設的には激安のお遍路宿とか無料宿泊所とか野宿とか、色々な格安オプションが選べます。
そして何といってもお遍路さんは野宿がステータス、言わばストイックでストリクトと思われて一目置かれるような風潮もあるので、その意味では気兼ねなくしかも周りの目を気にするコトなく野宿というオプションが選べます。(←主観です)
都心部で野宿してると、色々な人から痛々しい視線を受けるのですが、ここ四国ではそんな視線はナッシング、逆に尊敬の眼差しで見守ってもらえます。(←主観です)
なので「いい宿なかったら野宿したろ。大師さんと同じシチュエーションやし!」みたいなノリなんで 宿の心配はほぼほぼしなくても大丈夫です!
【お遍路・前夜祭】
前日の松山から電車に乗って四万十市の中村まで行きました。
次の日の朝は明るくなったら歩き遍路を再開するので、宿とかには泊まらず(そもそもこの付近に安宿がない)、野宿するコトを決めてました。
野宿といっても寝袋とかテントとかいう装備がないので かなり本格的な野宿となります。
でもこんなコトもあろうかと100均でアルミシート2枚買ってたので、最低限の万一の事態にも対応は出来るようにしておきました。
で、野宿場所を四万十市の中村駅付近で探してたんですが、古津賀駅付近の道路沿いのベンチか、以前利用したコトのある古津賀駅の待合室かを最終野宿候補地に絞りました。
古津賀駅付近の道路沿いのベンチ
古津賀駅の待合室
思案の結果、古津賀駅の待合室を選択しました。
ここは雨風を凌げて、イスがベンチシートタイプになっているのでまあまあ快適です。
快適と言っても絶対的なレベルで言ったら不快的この上ないですけどね! (野宿の方がマシ、と自分がブログで呟いてる時がありますが、実際そんなコトはない)
以前お遍路歩きの時にここで野宿した時は、季節的にも寝袋を持ってたというのでもまだ快適だったワケなんですが...
ただ、ここで寝るのはその時ちょっと怖い体験をしたのでそれが引っ掛かってたワケなんですよね...。
そう、
あれは前回のお遍路歩きの時、古津賀駅で地面に寝袋を敷いて寝てた時なんですよ。
深夜2時か3時くらいにちょっと物音がしたのか何かの気配を察知して目が覚めました。
で、起き上って周りを見ると、すぐ傍に誰かがいるんですよ!
深夜の電気もついてない暗い待合室に! 誰もいないハズの待合室に!!
びっくりして動けずに固まってるとその人がスクっと立ち上がって、あ、いよいよ何かされるのかな... 終わつタ....
と思ってたら、
「どうも、こんばんはー!」
と挨拶してきました。
こっちも
「あ、どうも...」
と言ったら、その男はそのまま立ち去って行きました...。
この間4秒くらい。
放心状態でした...。
ちょっとワケが分からなかったんですが、後からよくよく考えてプロファイリングしてみるとどうも自分のバックパック(荷物)を狙ってたホームレス(推定)だったんじゃないかと思ってます。
自分が寝ていたので傍にあった荷物を物色しようとして近付いて来たけど、その時の気配(物音)で自分が起きたんで慌てて立ち去った、という仮説が濃厚です。
まあ真相は分かりませんが、あの時のたった4秒間ですが、凄く長い時間に感じられました。
というちょっと怖いコトがありました。
まあ、それはその時に偶然、低い確率の悪いクジを引いたくらいに考えて、それ以外を考えたらそこそこ快適だったのでこの古津賀駅にしようと決めました。
結果、前回のような事件は起こらなかったんですが、快適かというと... 屋根もあって雨風は凌げる感じだったんですが、なにぶん季節的に蚊の襲来が激しくて、それが気になって ほとんど寝れませんでした...。
やはり快適に野宿をしようとしたらある程度の装備は必要だと思った次第です。
冬場は寒いし、夏は蚊が多いし、春秋は早朝冷え込むし、周りからは丸見えだし、で寝袋かテント、もしくはその両方がないと少々というかかなりキツいですねやっぱ。
【お遍路・1日目】
歩き遍路初日は中村から43km先の足摺岬まで歩いて、足摺界隈で野宿しました。
経路
途中、余りにも暑すぎて川で泳いだ(久百々川)
ていうか最初、足摺岬の6〜7km手前にお遍路さんの無料休憩所(宿泊所)を偶然見つけたんで、そこで泊まろうと思ってたんですけど...
お遍路さんの宿
慣れないサンダルで歩いてたんで、足の裏に靴擦れのマメが出来てそれが潰れてかなり歩くペースがダウンしてたし、今日はここまででいっか!てなって。
で、自分1人だし気兼ねなく泊まれる!と思って、比較的綺麗目の毛布をチョイスして、ベッドメイクして仮眠を取ってました。
この時午後5時半くらい。
ベッド
で、蚊も多くて刺されたりしてたんですが、おそらくすっごい熟睡出来てたと思います。
でも、急にモノ言えぬ不安に襲われてハッ!と目が覚めました。
この間1時間くらい。
ちょっとこの不安は何からくるモノかは分からないんですが、とにかくここに泊まると何か良からぬコトが起こると本能が察知したんで急いで身支度して足摺岬を目指しました。
もう18時半過ぎてて、日が暮れるまでに足摺岬に辿り着かないと外灯のない真っ暗な山道を歩かなければならないリスクがあったんでそれはもう足早に。
結局それまでは足の裏が痛かったんですが、やはり恐怖を感じるとアドレナリンかドーパミンかよく分かりませんが分泌されて痛みや疲労を感じなくなる気がします。
ていうかなってました。
実際、山の夜の怖さは以前の歩き遍路で経験していて、夕闇迫る鶴林寺から太龍寺に続く登りの山道で、その時も疲労困憊だったにも関わらず闇の恐怖により自分でも驚くくらい速く歩けて通常時では考えられないパフォーマンスが発揮されてましたし。
結局その時は日が完全に落ちて真っ暗になりましたが、山の頂上付近まで辿り着いて太龍寺の山門のベンチで寝袋に入って寝てました。
周りはオオカミとかコヨーテとかクマとかが出てきそうな山間部で、もちろん誰もいないし怖かった記憶しかなく、寝袋から顔も出せない夜を過ごしたワケなんですがね...。
このお遍路休憩所は無料開放されてるだけあって、メンテナンスはほぼされてなくって、電気はないし、扉は開いたままだし、家屋の中は荒んでいて布団に至っては薄汚れて湿ってたし、虫の亡骸とか生きてる虫もいたんでちょっと気になってたとこはあったんですが、それはそんなに問題ではなくって、周りが薄暗くなってくるとやはり 何か分からない得体の知れない恐怖がありました...。
エイリアン(フェイスハガー)
部屋
お遍路さんの宿内部
大師様おった
雨風は凌げるし、ベンチで野宿よりは遥かにマシかと思ったんですがね...。
この時は人見知りの自分も、誰か知らない人でもいいからいて欲しいと痛切に思いました!
結局19時半過ぎたあたりでやはり真っ暗な山道を2kmくらい歩く羽目になったんですが、やはり 決断して足摺岬まで来て良かったと思いました。
足摺岬で急にぱぁ〜っと温泉街の灯りが広がって、この時は凄く安心しましたね。
この日は当初からこの文明を感じる足摺岬あたりで野宿しようと考えていたのもあったので、当然シャワーとか風呂に入れないので、そこは足摺温泉の足摺テルメというちょっと高級な感じのする宿風呂で日帰り入浴しました。
レビューはコチラ。
https://ameblo.jp/netadi/entry-12510238240.html
ここは23時まで営業しているので、すごく使い勝手がいいです。
温泉好きの小生としては足摺岬まで来たのはまさにおあつらえ向きでした。
ラジウム泉という自分好みの泉質ですし。
そして温泉で疲れと汚れを落としたあと、野宿場所を探したんですが、事前に目星をつけてたジョン万次郎(略してジョン万)の銅像のある公園は野営禁止の張り紙がしてありました...。
(なんて酷いコトを!)
なので次に目星を付けていた温泉街のバス停のような休憩所のベンチを間借りしました。
雨風凌げそうなところ
ベッドメイク
温泉街の中心付近にあって人通りが多そうなんで、ちょっと憚られたんですが...。結果的には夜間は人通りはなく、静寂そのものでした。
人通りは朝方に新聞屋さんの配達くらいでした。
で、実際の寝心地はと言うと...
寝心地云々はもはや期待は出来ないんですが、それよりもやはりここも蚊が多くてそれが気になって十分眠るコトが出来ませんでした...。
前日の反省を活かして蚊取り線香を買おうと思ったんですが、この辺りにコンビニはおろかそんな防虫装備を売ってるお店はなくって昨日の装備のままだったのが敗因です。
朝、もうかなり疲労とストレスが溜まってるのが自分でも感じられたし、限界に近付いてました。
やはり テントか最低でもシュラフが必要だと再認識した次第です。
アルミのシートだけでは装備が弱すぎるのを痛感しました。(2回目)
お遍路の続きは コチラ。
https://fanblogs.jp/netadi/archive/393/0
総評・備考
総合評価 2.6
料金 5.0
快適度 0.1
設備 0.1
サービス 0
アメニティ なし
ファシリティ なし
ファシリティ(ベッド) なし
サービス
セキュリティ
部屋(ベッド)
料金 0円
予約
宿泊日 2019/8/14
チェックイン 自由
チェックアウト 自由
外国人:日本人比率 0
男女比率
収容人数
Web なし
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