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2022年11月30日

プリンス社報 1965年6月号



かなり久しぶりの更新です。

申し訳ないですが、今月もこれだけの更新です。

さて、久しぶりの更新はプリンス社報になります。

しばらくお休みしている間に、以前当ブログで取り上げたことのある三菱ふそうMR430が動態復帰を果たすという個人的にはビッグニュースがあったわけですが(MR430って何?と言う方は この記事 をどうぞ)、よくぞ復活させてくれましたとニュースを見て痺れた次第です。

是非一度雄姿を拝みに北海道へ飛ばねばなりません。


・・・話が脱線したので本題へ戻ります。

今回は1965年6月号、通算152号となります。

いつものようにまずは表紙から
6506-1-1.jpg
これは自動車関連ではなく繊維機械工場の写真ですね。

今回表紙裏のディーラー紹介は岩手プリンスです
6506-3-1.jpg
そして目次ページにはニッサンとプリンス合併に関する記事があります。

この前月、1965年5月に日産との合併(実質的には吸収合併)が電撃発表となったばかりなので、今号には他にも合併に関する記事が出てきます。

この合併に関しては今更色々語ってもアレなので、個人的コメントは控えます。

次のページでは31期の見通しと言うことで、昭和40年7月から12月までについて計画などを語っています。
6506-4-1.jpg
しかしここでは特に日産との合併について語られていません。

何となく不思議な感じがします。


次は見ている方が一番興味のありそうな新製品紹介です。
6506-5-1.jpg
今回はスカイラインのスペースフロー付きとエステートについて紹介されています。

スペースフロー車はプリンス独自の2ペダルトルクコンバーター変速機を搭載したということで、グロリアの物と同じ型と書かれていますが、あのミッションは相当重量があるので本当にそうなのかな?
などと思ってしまいますが、調べたわけではないので本当のところは分かりません。

因みにですが、グロリアのスペースフロー付きのブレーキペダルのゴムはその後の縦目グロリアでも使われていました。

もう一台のエステートですが、既存のスカイウェイの内外装をデラックスに準じたものにして乗用車仕様としたものです。

こちらもグロリアのエステートと同じで残っていませんね。


お次は連載記事のプリンス豆社史
6506-6-1.jpg
ちょうどスカイラインが発売されたころからのお話です。

こちらも連載記事のやさしい自動車工学のページ
6506-7-1.jpg
今回はエンジンについての解説です。

次のページは自動車ジャーナルのページ
業界のニュース関係はこのページに載っているので、毎回個人的には一番楽しみなページです。
6506-8-1.jpg
プリンスの販売台数は相変わらずですが、グランドの生産数はクラウンエイトとセドリックスペシャルの半分以下ですね。

それと今回小型バスの欄に70台という記載があるのですが、以前は記載がなかったんですよね。
もしかするとB640ホーミーなのかな?と思っていますが確証はありません。

以前から生産しているライトコーチはどこに入っているんでしょうね?
シャシーがトラックのクリッパーベースなんで、もしかするとトラックとしてカウントされているのかもしれませんが、こちらも確証はありません。

さすがに毎月生産が1台もないというのは考えにくいですからね。

こちらはプリンス社内のニュースを扱うプリンスジャーナルのページ
6506-9-1.jpg
ここには合併に関する記事が出ています。

「プリンスは消えない」と書かれていますが、ご存じの通りこの約束は後にあっさりと裏切られました。

この他合併に関して一般への周知をどうやって行くかなどについて書かれており、この時期のプリンスではどのような対応をしていたのかの一端が見られて興味深いです。

この他輸出ではノルウェーに70台のグロリアとスカイラインを船積みしたということが書かれています。
6506-10-1.jpg
プリンス末期の頃になると海外への輸出事業も少しずつではありましたが実を結び始めていました。

オーストラリアなどではノックダウン生産も行われ、今でもS54スカイラインなどは愛好家のクラブが存在しています。

囲み記事には こどもの国向けにマイラーダンプを寄贈したと書かれています。
こどもの国では、開園当初日産がやはり協力してダットサンベビーと言う小型車を100台用意し、子供たちが運転できるアトラクションがあったことは有名です。
IMG_2953-1.jpg



写真は日産がレストアしたもので、座間のイオンモールに展示されていた時に撮影したもの
実はダットサンを名乗ってはいますが、ベースは愛知機械工業のコニーグッピーだったりします。


アトラクションとは言っても本物のクルマを運転できる本格的なもので、講習を受けて免許を取得しないと運転できなかったとか。


最後は裏表紙の世界の乗用車シリーズ
6506-2-1.jpg
今回はマツダ(当時は東洋工業)のファミリアです。

発売当時は水冷4気筒800ccエンジンでした。
デザイン的にはボディを一周するモールなどにグロリアとの類似点が見られますね。

同じようなサイズのパブリカなどとは設計の思想が違い、小型でもより乗用車らしい機能とスタイリングを目指して作られたのではないだろうかと思います。

個人的にはこの後発売になるクーペなどは結構好きなスタイリングです。


今回は以上です。

年内は超スロー運転になりそうです。
それではまた。
この記事へのコメント
総州4RA111さま

ご無沙汰しております。
スカイウェイは何台か残っているのを知っていますが、エステートはグロリア共々残っているという話を聞きません。

ダットサンベビーはほかにも一台どこかに展示されていたことがあったように記憶していますが、今はもうないのでしょうか?

どちらにせよ、当時の貴重な車が残っているというのはある意味奇跡的なことなのかもしれません。
Posted by トモさん at 2023年03月05日 18:03
しばらくご無沙汰しておりました。プリンススカイライン1500エステート 現在現存している台数はかなり厳しいと思います。 ダットサンベビーはまさに1台現存しているのが正に神業だと思います。
Posted by 総州4RA111 at 2023年03月04日 19:03
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    表示量をあまり増やさないようにする為にご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。
    でもカテゴリから行くのが楽ですね。
    プロフィール
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    トモさん
    子供の頃から古いクルマに興味があり今に至ります。同時に旧国鉄とWW2ドイツ軍も好きで、細々とですが現在も趣味として継続中。 主に旧車趣味について書いていこうと思っていますが、たまに脱線して昔話や鉄道絡みの話、ミリタリーの話も出てくるかもしれません。
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