かなり久しぶりの更新です。
申し訳ないですが、今月もこれだけの更新です。
さて、久しぶりの更新はプリンス社報になります。
しばらくお休みしている間に、以前当ブログで取り上げたことのある三菱ふそうMR430が動態復帰を果たすという個人的にはビッグニュースがあったわけですが(MR430って何?と言う方は この記事 をどうぞ)、よくぞ復活させてくれましたとニュースを見て痺れた次第です。
是非一度雄姿を拝みに北海道へ飛ばねばなりません。
・・・話が脱線したので本題へ戻ります。
今回は1965年6月号、通算152号となります。
いつものようにまずは表紙から
これは自動車関連ではなく繊維機械工場の写真ですね。
今回表紙裏のディーラー紹介は岩手プリンスです
そして目次ページにはニッサンとプリンス合併に関する記事があります。
この前月、1965年5月に日産との合併(実質的には吸収合併)が電撃発表となったばかりなので、今号には他にも合併に関する記事が出てきます。
この合併に関しては今更色々語ってもアレなので、個人的コメントは控えます。
次のページでは31期の見通しと言うことで、昭和40年7月から12月までについて計画などを語っています。
しかしここでは特に日産との合併について語られていません。
何となく不思議な感じがします。
次は見ている方が一番興味のありそうな新製品紹介です。
今回はスカイラインのスペースフロー付きとエステートについて紹介されています。
スペースフロー車はプリンス独自の2ペダルトルクコンバーター変速機を搭載したということで、グロリアの物と同じ型と書かれていますが、あのミッションは相当重量があるので本当にそうなのかな?
などと思ってしまいますが、調べたわけではないので本当のところは分かりません。
因みにですが、グロリアのスペースフロー付きのブレーキペダルのゴムはその後の縦目グロリアでも使われていました。
もう一台のエステートですが、既存のスカイウェイの内外装をデラックスに準じたものにして乗用車仕様としたものです。
こちらもグロリアのエステートと同じで残っていませんね。
お次は連載記事のプリンス豆社史
ちょうどスカイラインが発売されたころからのお話です。
こちらも連載記事のやさしい自動車工学のページ
今回はエンジンについての解説です。
次のページは自動車ジャーナルのページ
業界のニュース関係はこのページに載っているので、毎回個人的には一番楽しみなページです。
プリンスの販売台数は相変わらずですが、グランドの生産数はクラウンエイトとセドリックスペシャルの半分以下ですね。
それと今回小型バスの欄に70台という記載があるのですが、以前は記載がなかったんですよね。
もしかするとB640ホーミーなのかな?と思っていますが確証はありません。
以前から生産しているライトコーチはどこに入っているんでしょうね?
シャシーがトラックのクリッパーベースなんで、もしかするとトラックとしてカウントされているのかもしれませんが、こちらも確証はありません。
さすがに毎月生産が1台もないというのは考えにくいですからね。
こちらはプリンス社内のニュースを扱うプリンスジャーナルのページ
ここには合併に関する記事が出ています。
「プリンスは消えない」と書かれていますが、ご存じの通りこの約束は後にあっさりと裏切られました。
この他合併に関して一般への周知をどうやって行くかなどについて書かれており、この時期のプリンスではどのような対応をしていたのかの一端が見られて興味深いです。
この他輸出ではノルウェーに70台のグロリアとスカイラインを船積みしたということが書かれています。
プリンス末期の頃になると海外への輸出事業も少しずつではありましたが実を結び始めていました。
オーストラリアなどではノックダウン生産も行われ、今でもS54スカイラインなどは愛好家のクラブが存在しています。
囲み記事には こどもの国向けにマイラーダンプを寄贈したと書かれています。
こどもの国では、開園当初日産がやはり協力してダットサンベビーと言う小型車を100台用意し、子供たちが運転できるアトラクションがあったことは有名です。
写真は日産がレストアしたもので、座間のイオンモールに展示されていた時に撮影したもの
実はダットサンを名乗ってはいますが、ベースは愛知機械工業のコニーグッピーだったりします。
アトラクションとは言っても本物のクルマを運転できる本格的なもので、講習を受けて免許を取得しないと運転できなかったとか。
最後は裏表紙の世界の乗用車シリーズ
今回はマツダ(当時は東洋工業)のファミリアです。
発売当時は水冷4気筒800ccエンジンでした。
デザイン的にはボディを一周するモールなどにグロリアとの類似点が見られますね。
同じようなサイズのパブリカなどとは設計の思想が違い、小型でもより乗用車らしい機能とスタイリングを目指して作られたのではないだろうかと思います。
個人的にはこの後発売になるクーペなどは結構好きなスタイリングです。
今回は以上です。
年内は超スロー運転になりそうです。
それではまた。
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ご無沙汰しております。
スカイウェイは何台か残っているのを知っていますが、エステートはグロリア共々残っているという話を聞きません。
ダットサンベビーはほかにも一台どこかに展示されていたことがあったように記憶していますが、今はもうないのでしょうか?
どちらにせよ、当時の貴重な車が残っているというのはある意味奇跡的なことなのかもしれません。