「あんた、今ちょっとアフリカだよ。」??
ある日、寮の友人が「会わせたい子がいるから、部屋に遊びにおいでよ。」と言いました。
その女の子は、友人と同じ大学の後輩で
別の階に住んでいるとのことでした。
その頃、日本はバブル期の真っただ中。
女子大生ブームでもありました。
紹介されたその子は、まさに当時の女子大生ブームのお手本みたいな印象でした。
スレンダーな長身に、はっきりとしたお顔立ち。
艶のあるワンレン(前髪をアシンメトリーに分けたロングヘア)に、ビビッドカラーのボディコン(肩パットが入ったボディラインを強調して見せるお洋服)が文句なしに似合っています。
一方、ダサい田舎娘だった(とりあえず過去形にしておきましょう。)当時のワタシは、
(こ、こんなイケまくってる子とは、とてもじゃないけどお友達にはなれそうにもないな〜。)
なんて、すっかりひるんでしまったのです。
でもですね、
人ってやっぱり見かけによらないんですねー。
つまり・・・彼女はめちゃめちゃ面白い人だった!!!
面白いというか、可笑しいのです。
その言動が。
そしてそれがとても独創的。
私も一種「変」だったため、彼女とは 数分間の様子見の後、
「 な〜〜んだ。同類じゃないの〜!(中身だけ、ですけど。)」
ってことで、すっかり意気投合したのでした。
彼女の話はとにかく抱腹絶倒モノでした。
その中で強烈だったのが、
「カッコいい男の子がいる合コンの時に、自分と友人にしか分からない暗号を使う」
という話。
彼女は言いました。
「仲いい友人と、合コンに行きまくってんですけどね。
たまに思わぬトラブル発生!ってことがあるんですよ。
ばっちりお化粧してるのに鼻毛が!とか、
首から、なんだか分からない毛がピロ〜〜ンと出てる!とか、
歯に青海苔ついてる、とか。」
「でね、そういうのって自分では気づかないこと多いでしょ?
しかもそういう時に限って、めっちゃカッコいい男の子がいる、みたいな。
だから、友人と暗号作ってるんですよ〜。」
「はっ?暗号?」
「そうそう。お互いに教えあうの。
例えばね、『歯に青海苔がついてるよ!』って言う代わりに『あのさ、今、ドイツだよ。』
『鼻毛が出てるよ!』の代わりに『あんた、ちょっとアフリカだね。』って言うんですよー。
他にもいろんな状況を想定しておいて、それを全部「国名」で表現するんです。
これなら相手には何のことだか、さっぱりわかんない。
言われた方はさりげなく席を立って、お手洗いで「お直し」してね、涼しい顔して帰ってくりゃいいんです。
ね、センパイ。これ、すごくいいアイデアだと思いません?」
「ゥハハハハハっ!!!」
もう、この人は天才じゃなかろうかと感心したほどです。
でも彼女、その「見かけと中身のギャップ」がゆえの悩みがあったそうです。
「合コンでも勝手にイメージ作られちゃって。
相手がカッコいい子だとガッカリさせたくなくて。私もつい気取ってしまう。
でも、素が出せないから、そのうちしんどくなってきてね、続かなくなっちゃうんですよ、いつも。」
確かにあの美貌で、あの素地をさらけ出すの、最初はなかなか勇気がいったかもしれません。
でもホントは、情に篤く涙もろい可愛い女の子だったんです。
だから、その後一歩勇気を出して殻を破った彼女には、たちまち素敵な彼氏ができました。
めでたしめでたし。
ゴダイゴ:リターン・トゥ・アフリカ
作詞:奈良橋陽子
作曲:タケカワユキヒデ
この曲がリリースされたのは1980年のことです。
ゴダイゴって初期のころは、アメリカやイギリスのロックの強い影響を受けた曲調が多かったように思いますが、「西遊記」のころからだんだんアジアンチックに移行してきて、
ついにアフリカ!!
歌詞の一部です。
ここで見つけて残したい
生きる力があふれてる
生き物たちがサバンナ駆ける
命がここはきらめくよ
僕らは何を失くし
そうして何を手にした
どちらがいいのか
Return to Africa
Regain your heart again
アフリカに帰れよ
生きる道をさがすんだ
1980年と言えば、日本経済が右肩上がりの時期でしたよね。
バブル経済へまっしぐら。
そんな時にこんな歌です。
これは物質経済大国になりつつあった日本へのまさに「アンチテーゼ」だったのではないでしょうか?
さすがゴダイゴ。
すごいな〜深いな〜。
(・・・という陳腐な表現しかできない自分の浅さが歯がゆいデス。)
CDではなくて「レコード」というところが、逆に新鮮!?
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アフリカ産:バオバブパウダー
「バオバブの木」むか〜し、CMで有名になりましたよね?
アフリカ原産のこの木の果実は、ビタミンCや食物繊維が豊富なんですって。
いわゆる「スーパーフード」です。
ちょっと面白かったので載せてみました。
チアシードのように、ヨーグルトに混ぜたりしてもいいかもしれませんね?
食べた方の感想によりますと、「ちょっと酸っぱい」そうですよ。
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