視聴版レコードしかないの?!
友人が「 オレ、ステレオ買ったんだ。見せてやるから来いよ。」と言うので、早速彼の下宿に行ったそうです。
当時、下宿をしている大学生がステレオを買えるなんて、かなり贅沢なことですものね。
その友人は自慢たらたらで(笑)一枚のレコード(時代を物語ります、)をかけてくれたのですが、それが
今日ご紹介する、 バッハの「トッカータとフーガ 」だったのです。
夫は、あの強烈なイントロに度肝を抜かれたそうですが、友人にとってはステレオの性能を誇示するのにはもってこいの選曲だったのでしょう。
以来、その友人宅に遊びに行くたびに「トッカータとフーガ」がかかるので、夫もだんだん飽きてきて、ある日彼に尋ねました。
「なあ、他のレコードはないんか?」
すると彼は悪びれもせずに言いました。
「 ほかのレコードなんて買えるわけないだろ?このレコードは、ステレオ買ったときにもらった視聴版よ。」
そしてそれ以降も友人からは、新しいレコードを買ったという知らせは無く・・・。
彼にとってはきっと「ステレオ」は音楽を聴くためのツールではなく、所有していること自体がステータスだったのでしょうね。
田舎から出てきた大学生の男の子二人が、狭い下宿に鳴り響くトッカータとフーガを所在なさげに聴いている様を想像すると、なんだか笑えます。
J・S バッハ: トッカータとフーガニ短調 BWV565
この曲はオルガン曲で、バッハにより18世紀後半に作曲された、とされています。
手元にある国語辞典の解説によれば
「 トッカータ」とは、鍵盤楽器のために書かれた即興的で自由な形式の楽曲 。そして
「フーガ」とは一つの声部が示した主題を別の声部が模倣しながら追いかけるように展開するもの 。
とあります。
この形式を持つ曲の中で、このバッハのものが最もポピュラーです。小学校の音楽の教科書には必ず載っていましたよね?(今もでしょうか?)
パイプオルガンの重厚さには神々しさすら感じます。
しかし一方でこの曲は「 突然訪れた悲劇を面白おかしく強調するような場合に用いられる( ウイキベディアより抜粋)」ことも多く、さまざまにパロディ化されています。
一番に思い浮かべてしまうフレーズが・・・
「ちゃらり〜〜鼻から牛乳〜〜〜」
コレです。
もちろん作曲したバッハは文句なしに偉大です。
でも、これをいろいろな悲劇的(?)シチュエーションで用いることを思いついた 嘉門達夫さん の才能もまた、 相当なものである ! とワタシは思うのです。(笑)
(試聴できます?)
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学校給食のあの味 コッペパン
お菓子ではなくパン、なのですが・・・ 。
私が小学生だったころ。
当時の給食の定番と言えば、コッペパンです。
あなたのクラスにもいませんでしたか?
みんなを笑わせることに命を懸けているような生徒が・・・。
私のクラスにもいました。
彼は給食時間にコッペパンを二つに割ってマーガリンにジャム、そしておかずまでぜ〜んぶはさんで「これを一気に食べま〜〜す!」って宣言するのです。(ほぼ毎回)
みんなから拍手喝さいを受けるものだから、彼は、もう必死になってパンを口の中に押し込むのです。
苦しくなって目を白黒させながら!!
そのあまりのバカバカしい姿に、みんなはお腹がよじれそうになりながら笑って、笑って・・・。
中には、飲んでいた牛乳を噴き出してしまう生徒もいて、
文字通り 「ちゃらり〜〜鼻から牛乳〜 」の世界です。
おかげで小学校時代の給食時間は、毎日ほんとうに楽しかったです。
お調子者の彼は、元気でいるのでしょうか。
今では良きパパ、良き社会人になっているのでしょうね。(そう信じよう。)
このコッペパンは、学校給食のパンを作り続けて50年の実績がある工房のものです。
マーガリンやジャムをつけて召し上がるもよし。
油で揚げてきな粉やお砂糖をつけて召し上がるもよし、です。
懐かしい味はきっと、あなたの楽しかった小学校時代を鮮明によみがえらせてくれることでしょう。
価格: 90円
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