昨年2月に起きた衝撃的な事件。
川崎市中1男子殺害事件
結束バンドで手足を縛られ暴行をうけ死亡した。
遺体は裸の状態で発見され、携帯電話等は川の中から発見された。
犯人は3名の未成年。
現在裁判が行われその少年犯罪ということもあり、その動向が気になるところだ。
なんだかこの事件をニュースで知ったときに、頭によぎったのは
『時計仕掛けのオレンジ』という映画。
スタンリー・キューブリックの名作で数々の賞を受賞したすばらしい映画。
川崎市の事件と比較することすら映画ファンにとっては不名誉だと感じるかもしれない。
マルコム・マクダウェル演じるアレックス率いる少年4人組がドラッグ入りのミルクを飲み、ホームレスに暴行したりレイプを繰り返し、非道徳的な行為を繰り返していた。
仲間と仲違いをおこし、仲間にハメられアレックスのみが警察に捕まり刑務所にはいることになる。
刑務所の中でアレックスは模範囚を装っていたので、刑期が短くなることと引き換えにある実験の被験者となることを志願した。
その実験は暴行やレイプ等、残虐な映像を見続けるというもの。映像のバックミュージックには彼が大好きだったベートーベンの第9が使用され、また映像を見ているときは吐き気を感じる薬が投与してある。
それにより残虐非道行為に対し、またベートーベンの第9に対し生理的に受け付けなくするというもの。
もちろんアレックス自身も暴力行為を行おうとすると吐き気に襲われ何も出来なくなるので、暴行されても抵抗できなくなってしまった。アレックス自身が時計仕掛けのオレンジのようになってしまったって話。
映画この後、アレックスが出所してからが描かれている。
正直この映画は観ているこちら側が吐き気に襲われるほど、暴行やレイプが描かれエグい部分が多い。
でも、それ以上にその行為の描写がアーティスティックでおしゃれ。映像も音楽も、そのエグさグロさを打ち消すほど完璧。
私も大好きな世界観。
正直賛否両論あるのは致し方ないと思う。
アート感覚でこの映画を観るのだとしたら完璧だけど、ドラマ的感覚で観るのだとしたら観ることすら控えた方が良いと思う。
未成年のグループがよってたかってホームレスを袋だたきにするシーンなんかは正直、川崎市の事件を連想させる。川岸で殺されてしまった男の子を残し、3人の犯行に及んだ少年達は平然と1週間を過ごしたのだろうか。アレックスのようにレプティリアンみたいな奴らだったのか。
それとも殺された男の子が殺されるほどのことをしたのか。
(日本は死者をいたわる国だから、こんなこと言ったら怒られるかもだけど)
メディアは殺された男の子側のことは良いようにしか報道しない。
本当にいい子だったのかもしれないけど。
情報を受け取る側としては、選択肢がないから真相はわからない。
でも何度も言うけど殺した男の子達は胸糞悪い奴ら。
『時計仕掛けのオレンジ』のアレックの少年グループに匹敵するほど。
スポンサーリンク
【このカテゴリーの最新記事】