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伊坂幸太郎の原作小説の映画化です。 「グラスホッパー」
それにしても伊坂幸太郎の映画化って本当に多いですね。何冊か読んだことはありますが、
映像化が難しい展開を映画化の際にはかなり変更していることもあるようです。
調べたかぎりでは10冊以上は映画化されていますね!もう出版の時点で決まっているんだろうな〜。
権利とか契約のことなど、様々なことがきっと・・・
今回の 「グラスホッパー」 ですが、原作は未読でございます。
映画の内容のみの感想になりますので、原作では良かった点もあるのかもしれませんが、
あくまで映画だけで受けた感想になります!
映画の紹介が 「巻き込まれ型エンターテインメント」と書いてあるが・・・不謹慎?
まず映画の冒頭なんですが・・・
ハロウィンで盛り上がる渋谷の交差点に暴走車が突っ込んできて、人々が巻き込まれます。
ここのシーンは映像が凄いとかではなく、実際にそういう事件が多いために、観ているこちらの
嫌悪感から生まれる「酷い・・・」って感情ですね。
おそらく作り手も観客がそういう気持ちになることを承知で作っているので、まずこんな事件の
原因があるのなら(この映画ではある組織が関わっている)、それらは絶対に最後には滅んでいないと
ダメだと思います。それは実際にある事件を「ある意味利用した」ことによる当然の義務だからです。
脱法ドラッグによる暴走車の事件を冒頭で描くことで、それくらいの覚悟はあるのか?とおっさんは
勝手にハードルを上げてます。
「巻き込まれ型」っていうのは主人公のことなんでしょうけど、おっさんはどうしても暴走車の
方を「巻き込まれ」と考えてしまい、勝手に不謹慎な映画だな〜と思ってしまいます。
それは置いといて、映画はどうだったのか?
結論から言うと、その組織は壊滅しました。ただ誰もドラッグがどうこうではなく、一人は暴走車に恋人を
殺された復讐のため、一人は組織に狙われた殺し屋、一人はその殺し屋に相棒を殺された殺し屋・・・
などでして。要するによくある展開の関係なかった人間が最後の舞台で出くわすという王道展開です。
これはそうあって欲しいと思っていたので、良かったです。巨悪には勝てないって展開ではなかったのは
良かったですね。正直に言うと、一般の力で勝ったわけではないので、少し不満はありますが。
そしてラストに実は主人公の行動は別の組織によって仕組まれていたと判明するんですが、
これがまた酷い!なんというかこれで驚く人っているのでしょうか?
小説はどうかは分かりませんが、文章で書かれている以上は文字で表現しなくてはいけないので、
誰かのセリフや説明が多くなるのは普通だと思うんですが、映画でそれをやると本当に酷いことに。
あの時こうだった。実はこうだった。これはこうだった。あれはこうだった・・・これを全部セリフで説明
するんですよ!これは観客の理解力を信じていないからなのでしょうか?
全て映像だけで表現できるのに、いちいち登場人物に説明させるために、演技が下手な人が
無駄に長いセリフを喋るので、どんどん映画のクオリティが下がっていくんですよね・・・
またアクションもどっかで見たシーンが多く、ジャニーズの子が頑張っていますが、
こんなので喜んだり驚くのってファンだけなんじゃないでしょうか?
生田斗真、浅野忠信、山田涼介が3人の主人公を演じており、そこに菜々緒、村上淳などが
脇役で出演しております。
なんか色々と書いてみたかったのですが、文句が多くなってしまいそうなので止めておきます。
良かった点は山田涼介と村上淳の相棒感がちょっと良かったことぐらいですね。
生田斗真は今回は魅力0じゃないでしょうか?彼の主演映画はかなり観ておりますが、
今回は新境地とかそんなことではなく、ただただ平凡なキャラクターだった気がします。
浅野忠信は・・・うーん・・・お小遣い稼ぎかしら?何だったのか?
予告で「抜け出せるか?」って書いてあるんですが、自分から飛び込んでいるんですよねw
10点中・・・5点!
お読みいただきありがとうございました。兎おっさん
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