2008年01月30日
インサイダー取引疑惑
フランスの銀行に、7600億円という巨額の損失を与えたというトレーダーが拘束されたというニュースが流れた。(2008.1.27 )
このニュースには、2つの大きな問題がある。
1.何故、7600億円という巨額になるまで、銀行は不正な取引を見逃したか
⇒銀行の内部統制は機能しなかったのか
2.何故、不正が発見されて、当局へ報告されるまでに5日以上も要したのか。
⇒その間、インサイダー取引に該当するような行為はなかったか。
報道によると、
さらに、
英金融サービス機構(FSA)と仏金融監督当局は、同行が不正取引を知ってから発表まで5日以上もかかっておい、その間にインサイダー取引が行われた可能性があるとみて調査を始めたとのことである。
今後の調査の動向が注目される。
仏捜査当局は26日、仏銀2位のソシエテ・ジェネラルの元トレーダーで巨額不正取引の罪で告訴されていたジェローム・ケルビエル氏(31)を拘束、取り調べを始めた。また、パリ郊外の高級住宅地にある同氏宅と銀行なども25日、家宅捜索した。同氏は同行に49億ユーロ(約7660億円)の巨額損失を与えたとして解雇された。