ADHDでも、悩みながら努力して仕事を続け成功されてる方もまたたくさんいると思う。
では、ADHDの人はどのようなキャリアデザインで、成功まで歩んでいくのだろうか。
キャリアデザインには大きく分けて2通りあると思う。
山登り型のキャリアデザインと川下り型のキャリアデザインだ。
山登り型のとは目標地点である山頂に向けて様々なスキルを身につけ、一歩一歩頂上へ向かってキャリアアップしていくというもの。
川下り型とはまず今の地点からどの方角へ行くのかを決め、次のステージへ進む。しかし川の流れは複雑で見通しがつかないから、その次のステージでまたどこへ行くかを考え舵を取る。
それを繰り返すと最終的に川を下り、何処かへたどり着くというもの。
ADHDが仕事をして行く上で圧倒的に後者が多いのではないかと思う。
ADHDの人は計画を立てるのが苦手だし、目標に向けて努力するのは苦手だろう。
ただ、この川下り型のキャリアデザインを意識して行くと、結果それは今の時代にあった仕事論なのではないかと思う。
また、この川下り型のキャリアデザインはADHDの人間は逆に得意なはずなのだ。
今の時代、一点集中のプロフェッショナルの人々から様々な複合的なスキルを有するゼネラリストへ市場価値はシフトして来ていると思う。
もちろん業界によってもいろいろな考えがあると思うけれど、技術発展、コンピューターの普及でクリエーターという人々は世の中に増え続けている。
川下り型のキャリアデザインでは各ステージで確実にスキルを身につけることが大事だ。
ADHD者の場合、興味を持てることは精力的に取り組み、気づくと人よりも得意になっていたりすることが多いんじゃないだろうか?
そうして見につけたプチスキルを使って、次に何ができるかを考えて行くわけだ。
その時に効果的に自身のネクストステージを決定して行くために僕らは自身の持ったいるスキルをちゃんと把握する必要がある。
そして、次第にプチスキルが増えて行くと、例えば「文章力」「デザイン」「映像」「マーケティング知識」などそのプチスキルを掛け合わせ、統合的なスキルになり得ると思う。
「文章力」「デザイン」「映像」「マーケティング知識」が必要な場面では文章だけのプロフェッショナルや、映像のプロフェッショナルでなく、そういった複合的なスキルをもっていることで差別化ができる。
一万人に1人のプロフェッショナルになれなかったとしても、10人に1人のプチスキルを掛け合わせることができれば
1/10×1/10×1/10×1/10=1/10000
になるように、一万人に1人の市場価値を作り出せるのだ。
そして僕らADHDの人間はプチスキルを習得するのは得意なのではないだろうか?
つまり、先の見通しは立ちづらいけれどその場その場で精一杯オールを漕ぎ、しっかりスキルを身につけて行くことで僕らは市場価値をしっかり高めて行くことができるはずなのだ。
これがADHD者の川下り型のキャリアデザインである。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image