カノ(Kano)はナイジェリアの都市。カノ州の州都。ナイジェリア北部の経済・文化における中心都市。国際空港もあり各地と航路でも結ばれている。人口は約362万6千人(2005年)。
概要[編集]
ハウサ人が1000年頃に王国を建て、ハウサ諸王国のひとつカノ王国(英語版)として繁栄した。ムスリム商人の活動にともなって12世紀ころよりイスラーム化が進んだと考えられる。サハラ縦断貿易の要所であり、金・塩・奴隷・象牙などを扱う交易拠点として発展した。15世紀に土で作られた城壁が拡張された。(現在も残されている。)
1805年、カノ首長国(英語版)が成立。1809年、他のハウサ諸国と同じくフラニ帝国によって征服される。19世紀末にはこの地で「カノ年代記」が編まれ、ハウサ諸王国の歴史を伝える貴重な史料となっている。19世紀より西欧の探検家が足を踏み入れ、20世紀初頭よりイギリスによる植民地化が進んだ。鉄道敷設が進められ、1912年にはカノとラゴスを結ぶ鉄道が開通した。
独立後の1953年にヨルバ族とイボ族の間でen:Kano riot of 1953が起こった。1966年、カノなど北部の都市で、ハウサ・フラニ人のイボ人に対する虐殺が行われ、数千人が犠牲となった。このことがナイジェリア南東部におけるビアフラ共和国の独立を発端とする1967年のビアフラ戦争の契機となった。
ピーナッツの生産、集散地として知られる。街にはアド・バイェロ大学があり、ナイジェリア北部における教育の中心地でもある。近隣の都市としては、約130キロ南西のザリア、200キロ西のグザウなどが挙げられる。ニジェールとの国境まで約100キロ程度であり、約200キロ北にニジェールのジンデルが位置している。
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2014年02月14日
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