精神病は悪霊に取り憑かれたなどと言われていたが、
医学の進歩と共に、セロトニンやメラトニンなどのホルモンの異常が関係していることが
証明された・・・・などなど、現代の医学ではそういうことになっています。
実際、ホルモンの調節をする抗鬱剤によってだいたいの人は良くなります。
ところが、私自身の経験からは、やはりそれだけではないと思うんです。
重度のうつ病を患って、最初はほとんど寝たきり、
排泄以外のことは何ひとつ自分ではできなくなって、
徐々に回復の兆しが見えてきて、動けるようになってからが長かったんです。
自分の体が思うように動かない、
思考が滅茶苦茶、
その頃私はいつも感じていました。
自分の心と体を何者かにのっとられていると。
エホバの証人だった頃に、総合失調症の娘を抱えているある仲間の信者に
それを話しました。
するとその人も
「私の娘も同じような事を言ってる。自分が自分じゃない。
何者かに自分をのっとられているようだって」
そう答えたんです。
やがてエホバの証人を辞めると決意した瞬間に体がすっと楽になりました。
それまでは体中を無数の荷造り用のビニールテープで巻き付けられて
四方八方からギリギリと引っ張られているような感じでしたが、
そのテープが一本一本、ぷつん、ぷつんと切られていくような感じでした。
何年か振りにようやく息がつけた、そんな感じでした。
あんなに苦しかったのがまるで嘘のように2ヶ月後には社会復帰を果たすことができました。
まだ完治してはいませんが。
娘と電話で話しました。
「精神病は昔は悪霊に取り憑かれたと言われていたが、
医学の進歩に伴い、セロトニンなどのホルモンの異常だと解明された、
なんて言われているけど、
私はやっぱりあの頃は悪霊に取り憑かれていたんだと思う。
いつも自分の体を何者かにのっとられているって感じていたもの」
そしたら娘は言いました。
「確かにあの頃のお母さんは変やった。
夜中にいきなりこれから柏葉公園に行かなあかん、神のお告げやって言ったりして
おかしかったで」
「ええっ?私、そんなこと言ったの?全然覚えてない」
「それからな、今日の10時からなんとか言う番組を録画しといてくれ
それ見なあかんねんとか言うてな、そんな番組なんかないで、ほら、見てみ?
言うて新聞のテレビ蘭見せて説得したりしたんやで」
「ええっ?それも覚えてない」
「神のお告げやなんて、この人の信仰しとんのはエホバやったはずやのになぁって
私もお母さんおかしくなったって思ったもん。
エホバの証人なんて結局は悪霊の温床やってんな」
「確かに、悪霊の温床やったわ。辞めた途端にこんなに元気になったし。
あのままずっとエホバの証人やってたらこの病気、一生良くなってなかったと思うわ」
自分の体が何者かにのっとられる感覚・・・
これはセロトニンやメラトニンのホルモンの異常だけでは説明がつきません。
精神病の本当の正体は・・・?
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