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CajonDrumerTetsuya
2017年に倒産したドラムメーカーでドラム職人、カホン職人をしていました。その後、新しく立ち上げたカホンメーカーに合流後、現在は木工職人、ドラム講師、カホン講師、演奏者、ドラムサークルファシリテーター等で活動しています。
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posted by fanblog

2020年07月23日

YAMAHAビーチカスタムアブソはかく語りき

大袈裟なタイトルを付けてしまいましたが、あまり意味はないです(笑)

前回のブログ 『ヤマハドラム全盛期から現在』 でたくさんのコアなYAMAHAドラムファンから反響があり、自分もブログ書いた甲斐があったと嬉しく思っています。

今回は中古で購入したビーチカスタムアブソリュートのことについて書きたいと思います。


前回、ご紹介した通り20年程前に工場出荷したドラムセットでありながら、カバリングの状態は良好。
しかし、ストリートでも使ってただけあって、バスドラムの損傷は大きい。
IMG_0151-COLLAGE.jpg

もちろん僕はこれを見て、嬉しく感じる。『ドラムは使ってナンボやー。ここまで使いきってくれてくれて作った甲斐があった』と、20年ぶりに再会した子供のように愛おしく感じる。。

バスドラムのゴムは注文(まだしてないが、、)バスドラムフープ、、おそらくペダルのチェーンがあたった?部分は若干、割れがありカバリングも剥がれているが、使用上は問題がなさそうだったので、カタチを整える修理をしました。
P_20200624_141457-COLLAGE.jpg

右側は合板が剥離しているだけなので、スキマに木工ボンドを流し込みクランプで抑える
左側はカバリングとフープの間の木材が削れて無くなってしまってるので、木材の破片をカバリングとフープの間に挟み、木工ボンドで接着。もちろんクランプで圧着します。
フープを直にクランプで挟むと跡が残るので、あて木で保護する。
P_20200624_144239.jpg
あんまりクランプで力いっぱい抑えると変形してしまうので、注意!



木工ボンドは子供のころからよく見た?コニシの木工ボンドがいいと思う。できれば速乾タイプ。

コニシ 木工ボンド 速乾 180g(ボンド木工用)

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感想(4件)




他に、タイトボンドという強力なやつもあるが、ちと高いのと、乾いた後コニシ木工ボンドは透明になるが、こちらはちょっと黄色い。。



念のため24時間ほどクランプで抑えて、はみ出た木の破片、細かいとこはパテ埋めし、
はみ出た木工ボンドをペーパー掛けしてできあがり。

ワシン(和信)木工補修パテ 90gクリーム色

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感想(1件)



P_20200701_165308.jpg
番手は#120→#240で仕上げました。


このシリーズの18インチのバスドラ、はフローティング仕様(バスドラを浮かせる)、ペダルのベルト部分との接触を避けるため、フープの一部分にザグリ加工をしていて、その部分は黒く塗っています。
その部分、剥げていたので塗りなおして修理完了。
P_20200722_212813.jpg
これは水性ペンで塗ります。実際にこのペンを使用していました→【三菱鉛筆】水性ペン プロッキー



奏者側のフープにもスネアのフープが接触したような細かなキズもあったが、軽くペーパーしたくらいで終わっておきました。本気でキレイにしようと思うと1mm以上は削らないと取れないと思うので、、。
いや、残しておいた方がこのドラムの歴史を感じるので残しておきました(笑)
フープ以外があまりにキレイですから。

さてさて、バスドラムのフープは初代アブソリュートから2代目アブソリュートに変わる際、仕様変更があります。
メイプル、バーチ、ビーチともに、厚みが10mm~11mmあった厚みが7.5mm〜9mmの厚みになりました。
それと共に、金属部品関係の変更、タムのフープがアルミダイキャストフープに変更。マークがねじ止め。と、精錬されたドラムへ変貌を遂げます。
バスドラムフープはヘッドが当たるところの形状、初代アブソリュートはフラットでしたが、2台目以降は内側の面取りを深く、、どれぐらい深いかというと、、、専門用語でいうとC3で取っています。(C面取りでググってみてください)
それにより、ヘッドとフープの嵌合(かんごう)をよくさせるためだそうです。2代目アブソリュートを作り始めた以降の年から、その他のシリーズのバスドラムのフープもC3で取っています。

ということで、初代アブソリュートであるこのバスドラムもC3で面取りしました。(写真ではわかりにくいが、、)
P_20200625_092522-COLLAGE.jpg

フラットな面でバスドラムのヘッドを締めていくとどうしてもフープがどこかに偏ったりするのですが、ヘッドにあたる部分を深く削ることにより、ヘッドになじむんですね。

使用した機械はトリマーという機械


この機械は刃を付け替えることで様々な形に削ることができる。
今回使ったのは、面取りビット45°。



これは刃先にベアリングが付いていて削りすぎないようにしてくれる。

これだけでもできなくはないが、トリマテーブルがあったほうが安全で加工がしやすい。



これさえあれば、刃先をいろいろ変えてドラム胴体のエッジ面の加工もできる。。あんまりする人いないだろうけど。。(笑)

初代アブソリュートの内面はヴィンテージナチュラルというヤマハのオリジナル色です。湿気等に影響を受けにくく、経年変化で色がより深みのある色になります。特にビーチは杢目がハッキリ出やすいので、結構好きです。
P_20200623_195437.jpg
2代目アブソリュート以降の内面は、水性ウレタンナチュラルになって、ツルっとした仕上がりです。
当然、感触は2代目以降のほうがいいでしょうね。

前回のブログでも書きましたが、オールビーチのドラムはヤマハでは生産数が少なかったように思います。
他のオールバーチ、オールメイプル等々に比較しての話ですが。
オールビーチの後継品番は何やろ?って思うと、、
僕が思うには、しいていうならライブカスタムハイブリットオークと思います。
Live Custom Hybrid Oak




このライブカスタムハイブリットオーク、すごくいいです。サイズごとに音の粒がハッキリしてるし、現在の時代にふさわしい音をしています。
音質は似ていますがオールビーチのドラムセットに比べるとパンチが効きすぎる感はありますね。どちらかというと初代オークカスタムのほうがビーチカスタムに似てると思います。
時代と共にドラムの音も変わってくるので、ビーチカスタムアブソリュートの音もヴィンテージっぽいサウンドと言われる日がくるかもしれませんね。

そう思うと、その音が再認識される時も来るかもしれません。
・・となると今にも死にかけの(笑)ドラムセットではなく、現役バリバリのドラムセットでなければ価値はないと思います。
前回のブログで書いた通り、

『何十年経っても評価されるドラムを作ってるんだ。ドラム作って数年のメーカーと訳が違う』
と、ハギさん(YAMAHAドラムを作った人)から聞いた言葉が思い起こされます。
このビーチカスタムアブソリュートは製造してから、たったの20年。
このビーチカスタムアブソリュートが30年後、40年後、50年後、、使えるドラムセットかどうかを確認しないと、死にきれないですね(笑)

今回はまた書きすぎました。しかも修理の方法や工具など(笑)工具類は危ないのでできれば、楽器屋さんに修理依頼、メンテ依頼をしてくださいね。

次回もYAMAHAドラムについて語りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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