オミクロン株の登場で日本の水際対策は強化され、2021年11月30日以降は外国人の新規入国が 停止となっており、12月はその影響で前月を大きく下回っています。12月の訪日数を市場別に見 ると、中国からの1800人、インドの1200人、韓国の1100人、アメリカの1000人、それ以外は 200~300人で、二桁の国・地域も多くありました。
オミクロン株による感染再拡大で各国・地域から日本への直行便は引き続き大幅な運休・減便となっています。
2021年を1年間通して見ると、1月は4万人台、2月~6月は1万人前後と低迷、東京五輪の始 まった7月は年間最多となる5万人を超えたものの、その後は減少し、年間訪日客数の過去最低を 記録しました。 JNTOの統計にある最も古い記録は、前回の東京五輪開催の1964年、奇しくもそ の年の35万2832人をも下回る結果でした。
国・地域別では中国、ベトナム、アメリカ、韓国が2万人以上、そのほかは1万人以下でしたが、 トップ5常連の台湾や香港というヘビーリピーターのいる市場からの訪日が少なかったのが目立ち ました。総数的にはどこも2019年の1%に満たないところばかりでした。
しかしながら、欧米諸国と比べてコロナの被害抑制に成功したこともあり、各種メディアの調査 などでも、コロ ナ後に訪問したい国として日本は常に上位にランクインしています。コロナが収 束に向かえば、世界中から日本に観光客が押し寄せることが予想されます。2025年に予定されて いる大阪・関西万博で好機をつかみたいところです。
さて、政府は2030年までに訪日客数『6000万人』『15兆円』という目標を掲げていました。パ ンデミックという予想外の出来事で目標ははるか彼方に、オミクロン株による感染再拡大で、イ ンバウンド観光業界の明るい展望が描けない状況にあります。そんななか富裕層の『Luxury Travel』需要に期待が集まる理由があります。
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