おっさんフリーランスひでこんです。
かれこれ 20年近くIT業界に身を置いてますが、
時々ちょっと不思議な案件に関わる
ことがあります。
関わり方は様々ですが、今回のその中の1つを紹介したいと思います。
「ほー、そういったこともあるんだ」とでも思っていただければ幸いです。
尚、実際に従事したPJを蔑んだりする意図はありません。
ITとはいっても人がかかわる以上、ロジックや効率で解決しない事もあるのだな
…とあらためて考えさせられます。
基本ノンフィクションですが、諸事情によりだいぶオブラートに包みますが、
そのあたりは大人の事情ですのでご理解ください。※というか守秘義務等
などですけどね。
その案件における私の役割は 「ある法人向けクラウドサービスを使ったインフラ構築」でした。
ごくごく小規模な案件で、
・本番/開発及び検証サーバ2台の設計/構築
・監視/ジョブ(バックアップなど)設計/構築
・以上の構築手順のドキュメント化
という内容です。
でもこの案件、当初は 「クラウドETLサービスを使ったデータ連携プログラムの開発」でした。
まぁ、 要件変更などはこの業界の常ではあります
が、
さすがに アプリケーション開発→インフラ構築へのコンバートは珍しいケースかも
しれません。
しかも 同一人物が…
プロジェクト加入後にわかったのですが、、、
・ 詳細設計工程以降を担当。でも要件定義すら終わってない
・ 初めて使用するクラウドETLサービスのPoCが実施されていない
・ 3か月後にはカットオーバー
…
……
………Oh〜! orz
という感じです。
そんなアンビリーバボーな状況ではありますが、
とりあえず、クラウドETLサービスの検証から始め、
1か月後には「納期を考えた場合、該当のクラウドETLサービスを使っての開発は困難
」
という報告と同時に更に承認まで1か月を要したのですが、
代替案(スクラッチでのプログラム開発+クラウドインフラ構築」を提案
し、
冒頭の私の役割に繋がります。
あらためて仕切り直し諸々調整した結果、提案した日起算3か月猶予を与えられ、
※工数的には約30人日弱。
別担当者のアプリケーション要件確認から0ベースで構築とドキュメント整備を進めました。
それなりに頑張りましたよ〜。
残り1か月を残した段階で、ほぼ構築まで終わり、あとはドキュメントを作成するだけだな〜
と思った矢先に。定例進捗では何の疑義も上がらなかったのにもかかわらず、
データ連携はOffice製品(Excel/Access)を使って行う! という事になり、
せっかく構築した環境を使わないという事態に
…。
結局、アプリケーション開発者は、Office製品を使用した連携プログラムの開発に。
クラウドサービス上は一旦凍結削除することに決定
。
※稼働させてなくても僅かばかりのコストを避ける為に完全削除。
そんな、 ん百万円とか何千万円とかという金額ではありません
が、
それなりの金額を掛け構築したわけですが、、、全部無に帰す
わけです。
実際はドキュメントは残したので0ではないのですが、
こうして従事したプロジェクトは、 プロジェクト終了前に本来の納品物がない
という状態でクローズしました。
しっかりと費用はお支払いいただきました
ので、その観点では問題ないのですが、
いやはや勿体ないなぁと個人的には思いました。
同時に、プロジェクトを離れる時には、関係社(者)にとって良い着地点が見いだせればいいな
と思い、離れた記憶があります。
ではでは。
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posted by fanblog
2018年06月11日
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