遠近法によって遠近感を引き出し、奥行きのある表現となります。遠近法はふつう 透視図法を用いてあらわします。この透視図法を使った遠近法のことを 線遠近法といいます。
そして近い場所を 近景、遠い場所を 遠景といいます。その中間を 中景といい、この3者がそろうと、絵としてバランスがとれ、整った構図になります。
この近景と遠景について、色との関係を比較してみましょう。基本的には近景のほうを鮮やかにはっきりとした 進出色で表し、遠景のほうを淡く、ぼんやりとした 後退色で描くと奥行きが表現できます。
これをまとめますと、色相で比較すると、遠景は近景と比べて、青みを帯びていることがあります。そして明度では近景の方が高く描き、遠景の方が低く描きます。さらに彩度では、近景では高く描き、遠景では低く描きます。
こうした色による遠近法による描き分けの方法を 空気遠近法といいます。
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