そのひとつはものを単純な立体で捉えることです。例えば人間の頭は楕円形や卵型に捉えます。それから体は円柱、腕や手足も関節ごとに円柱として紙の上にとりあえず置いてみます。この際、指などの細かいことは気にしません。手は一枚の板のように描いて構いません。ただし立体を置く向きに気をつけましょう。
これらの立体の比率は大切です。人体はある決まった比率を持っています。これらのパーツを立体としてつなげた向きや視点の高さから考えて、投影図で描いていきます。
単純な立体を組み合わせることで、大まかな形が描けたら、それを滑らかな線でにつないでいきます。何度もいいますが向いている面をしっかり捉えることがポイントになります。
もうひとつは、明るさの違いをよく観察します。光がどの方向から射してくるか見て、明るさの段階ごとに面の明度を決めます。鉛筆の濃さを変えて表現します。この明るさの違いを表現できたら、ものは立体感を持って見えてきます。
この明るさの違いは、最初は最も明るいところと最も暗い部分を見つけることから始めます。すると残りの部分はその中間ですから、つながりを考えて濃さを決めていきます。
上の石膏デッサンは出来はよくありませんが、おでこが頬より明るいことはわかると思います。頬は実物はもう少し丸みを帯びています。
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