木を彫る際には彫刻刀を使います。彫刻刀の主なものには、平刀、三角刀、切り出し、丸刀があります。それぞれの彫刻刀の用途や特徴をまとめます。
(1)丸刀:広い面を彫る。柔らかい線をつくる。
(2)平(ひら)刀:広い面を彫る。ぼかすような表現ができる。
(3)三角刀:細くて鋭い線をつくる。
(4)切り出し(刀):細かい線をつくる。文字や輪郭線を彫ることができる。
彫り方の方法
(1)陽刻:輪郭線を残しつつ、その周りを掘り下げる彫り方。
(2)陰刻:輪郭線の周りを残し、輪郭線を彫る彫り方。
切り込みの入れ方
(1)たて込み:切り出しでほぼ垂直に切り込みを入れる。
(2)仕切り:斜めに切り込みを入れる。
たて込み(60°程度)を行い、その逆側から斜めに仕切りを入れると、片切り彫りになります。
彫り方の種類をあげます。
(1)石目彫り:刃の丸みでを生かして細かい石垣のような模様を彫る方法。
(2)線彫り:線の上、あるいはその周りを彫り、線の調子を生かす彫り方。
(3)かまぼこ彫り:仕切り線の内側部分をなだらかに角を丸くする彫り方。
(4)薬研(やげん)彫り:薬を細かくくだく薬研のかたち(V字型)に彫る彫り方。
(5)浮き彫り:線彫りをしたあと周囲を掘って、中央を高くする掘り方。
(6)片切り彫り:たて込み(60°程度)を行い、その逆から仕切りを入れる彫り方。
(7)菱合い彫り:片切り彫りを2つつけて中央に三角の山ができる彫り方。
(8)面取り:木の角を削って面を作る彫り。
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