ベートーヴェンの紹介
18世紀の後半に、ベートーヴェンはドイツのボンに生まれました。父は宮廷に仕える音楽家で、その彼から音楽を学びました。14歳の頃にはすでに父と同じ宮廷音楽家になるほどの才能を示したといわれています。
21歳の時には、当時の音楽の中心都市だったウィーンに向かいました。そして、ピアノの奏者として活躍しながら作曲を学びました。
30歳の頃には作曲家としての名声を得るようになりました。しかし、その数年前から耳が聞こえづらかったといわれます。そしてついには聴力をほとんど失ってしまいました。それを乗り越えて作曲し56歳で亡くなるまで工夫することで仕事をつづけました。
「交響曲第5番ハ短調」の特徴
「交響曲第5番ハ短調」は、べ一トーヴェンが38歳のときに作られた曲です。「このように運命は扉をたたく」という言葉は、第1楽章の最初の動機についての自身の言葉です。
このことから日本では、この曲は「運命」ともいいます。いくつか曲の特徴を挙げます。
(1)全曲は4つの楽章から構成されています。
(2)第4楽章途中に第3楽章の一部が出現します。
(3)第3楽章と第4楽章は休みなく切れ目なく演奏されます。
(4)他の楽章にも第1楽章の最初の動機と似たリズムが現れます。
こういったことなどが作品に全体としての統一感を与えています。
「交響曲第5番ハ短調」 10のポイント
もう一度10個のポイントに短くまとめます。
(1)「交響曲第5番ハ短調」は、ドイツの作曲家のべ一トーヴェンが作った曲です。
(2)この曲は、第1楽章のはじめの動機(モチーフともいう)がたいへんよく知られています。
(3)「交響曲第5番ハ短調」の第1楽章はソナタという形式で作られています。
(4)この曲のように4つの楽章からなるシンフォニーは、日本語では交響曲と呼ばれます。
(5)この動機は、第1楽章で登場します。これが、展開部では形を変え、最後の再現部では最初と同じ形にもどってきます。したがって主題を通してとても力強い印象が伝わってきます。
(6)第1楽章は4分の2拍子です。
(7)この曲は日本では別の名前として「運命」と呼ばれることもあります。
(8)この曲を作曲したべ一トーヴェンの時代の音楽は一般に 古典派音楽 と呼ばれています。
(9)べ一トーヴェンの音楽家は作曲を行っていたある時期以降に耳が聞こえなくなってしまいました。それでも作曲活動を続けました。
(10) ソナタ形式は提示部、展開部、再現部の3つの部分からなります。さらに終結部が(コーダ)が加えられることもあります。
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」
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