皆さんはいつも呼吸をしています。すると何が出てくるかな。「二酸化炭素です。」そうですね、はいた息には二酸化炭素と水が含まれています。したがってクラスに30〜40人ほどいると、みんな二酸化炭素を出しています。
「二酸化炭素はからだにそんなに良くないのかな。」そうですね。この二酸化炭素の室内の濃度は空気の汚れ具合を知る手がかりになっています。だいたい教室ですと1時間後には二酸化炭素の濃度が約0.003%増えることになります。
もとの二酸化炭素濃度と合わせると、0.007%。10時間そのままならば0.07%です。0.1%を超えていると空気が汚れているといわれていますからすでにそれに近づくことになります。実際には皆さんが出入りしたり、すきまから入れ替わったりする分もあり多少下がりますが、それでも汚れつつあることには変わりありません。もっと濃度が高まると頭痛やめまいなどをすることもあります。
この他にストーブなどがあると不完全燃焼した場合には、一酸化炭素が生じてしまうことがあります。石油やガスのストーブ、ファンヒーターなども同じです。
一酸化炭素の方が前述の二酸化炭素よりも体への影響がずっと大きいです。一酸化炭素は、赤血球のヘモグロビンと結びつきやすくそうなると酸素と結びつくことができなくなり、中毒を起こします。頭痛や、吐き気、めまいなどを引き起こします。0.02%になると2,3時間のうちに軽い頭痛をするようになります。0.16%になると死亡する危険性が生じます。
一酸化酸素については許容濃度が決められています。学校の環境衛生基準では0.001%以下が望ましいとされています。
空気をきれいに保つためには換気が必要なことがわかってもらえましたか。ストーブなどを使っていなくても換気が必要なことも含めてぜひ実行したいものです。
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