アニメ「 キングダム」をCSで見ています。
アニメになる前から知っていましたし、
秦王政の時代ということも知っていました。
春秋・戦国時代を中心に中国の歴史が好きで、
様々な資料を読んできました。
従妹は私がキングダムを見ていないことに驚いていたくらいです。
なぜ見なかったのかを言葉で説明するのは難しく、
CSで第1話から始まるので「とりあえず見てみようか」という思いです。
(CS版「ゴリパラ見聞録」でも放送していました)
ファンの方々、ごめんなさい。
やはり違和感が・・・。
秦の中華統一に活躍した将軍は 王翦 。
蒙武将軍や楊端和将軍、羌?も貢献しています。
主人公の信(李信)
李信が史記で登場するのは、有名な暗殺未遂事件の後のこと。
(秦王政【始皇帝】の有名な暗殺未遂事件が3つありますが、そのひとつ)
燕の太子丹が放った刺客” 荊軻 ”が暗殺に失敗し、
秦の 王翦将軍が燕の薊城(けいじょう)を落城した後のこと。
逃げた燕王と 太子丹の追撃を秦王が任命した時に、
李信の名が登場します。(記憶によれば)
結果、太子丹は自決。(自決を拒否し家臣に殺されたとも)
次に登場するのが楚攻めの会議。
キングダムファンならご存知のとは思いますが、
李信が「兵は20万」と言ったのに対し、
王翦は「60万は必要かと」と答えた場面です。(王賁もこの時登場)
秦王政は李信将軍と蒙恬将軍に楚攻めの命令を下しますが、
楚の 項燕将軍 に敗れます。
この敗戦で、李信将軍が秦王政より粛清を受けなかったことから
キングダムのような
何かしらの信頼関係があったように思われますが、
秦王政は己の命令に意見することを嫌うのであり、
敗戦による粛清はほとんどありません。(まあ、ほとんど負けなしだったので)
樊於期(はんおき:桓?と同一人物説あり)は秦王政に意見したため燕に亡命。
余談ですが、楚の 項燕将軍は有名な 項籍( 項羽 )の祖父です。
ちなみに、 李牧の孫は 李左車 です。
李左車は 韓信 が師父と仰いだ人物。
(李左車が以後どうなったかはわからず、経緯は不明ですが 雹神とされています)
その後、李信将軍は王賁将軍と共に燕を滅ぼしますが、
以降、登場しません。
蒙恬将軍
楚攻めの時に登場しますが、
蒙恬将軍は、匈奴討伐や万里の長城建設を指揮した将軍として有名です。
最期は投獄され自決。
アニメのような華やかさは微塵もありません。
個人的には後の時代の「項羽と劉邦」のほうが、この時代より面白いと思います。
批判的に思われるかもしれませんが、
漫画(アニメ)として割り切れば、今後の展開をどう描くか楽しみでもあります。
アニメは今のところ第2期までのようですが・・・。
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