本日、高校のインターハイ予選が行われました。
午前中だけ顔を出し、仕事に戻り、午後は道場の指導をしていました。
練習後、携帯を見ると、佐藤先生からメールがあり、ショックを受けていました。
関東大会での活躍が、先週のことであり、結果を素直に受け止められない自分がいました。
自分の高校時代の大きなトラウマがよみがえり、切ない気持ちでいっぱいになり、佐藤先生にも返事を返していません・・すみません!
私がコーチしている高校は、決勝で敗北しインターハイに団体では行けません。
個人組手と個人型での参加になります。
インターハイは、野球で言えば「夏の甲子園!」です、3年生の集大成!とても重要な試合でした。
団体でのインターハイ参加は、これから夏に向けて、モチベーションを維持する大事な要素になります。部の雰囲気が大幅に変わります。
3年生は、意識を切り替え、個人で参加する選手のサポート!2年生への引継ぎ!自分の進路の選択!など、勝利、競技、試合だけの思考だけではなく、他の活動へも割合を増やすようになります。
3年間を充実したものにする為にも、気を落とさず頑張ってもらいたい!後輩達も見ているぞ!
競技、試合でもいいのですが、何のために行うのか?
勝つことで得ること、嬉しさ!充実感!達成感!など、やってきたことが間違いではなかったと、とても満足した気持ちになるでしょう。
負けたことで、得ることも勝つこと以上に大きく、今の気持ちを忘れずに更なる飛躍の為に、忘れてはいけない。
先生、監督、父兄、OB,OG、関係者のサポートがあり、今の自分があるのです。
私も、選抜団体型、団体組手3位、関東大会 団体組手優勝ときて、インターハイ県予選で敗退という悔しい思いを経験しています。
あえて書かせていただきますが、私が高校生3年生のとき、先にも書きましたが、とても良い実績を残し、各雑誌に、選抜1位、2位の目黒、世田谷を倒しての関東優勝を新聞、雑誌に取り上げていただき、インターハイでの活躍を各方面で期待されていました。
その当時の茨城県は、水城、江戸川学園取手の2高で凌ぎを削っていました。
ライバルでありますが、良い関係で、2校での合同合宿など行い、意識し合い全国を目標に頑張っていました。全国での一勝より、茨城を制する事のほうが難しいのです。
私が3年になる4月、江戸川を指導していた、〇〇先生が、土浦日大に移動(赴任)になり、江戸川には3年生しかいません。
赴任は決まっていたようで、土浦日大に2年生、1年生と集めて準備している所でした。
茨城インターハイ予選決勝!
駒を進めたのは、水城と江戸川学園取手。
どちらが勝ってもおかしくないメンバーでの試合です。
事実、江戸川にメンバーは、色川(元ナショナルチーム)菅谷(日大)可部(農大)金高(近代)渡部(近代)とその後、各大学で活躍するそうそうたるメンバーでした。
かなりのモチベーション!で挑んだ決勝で、整列すると、主審が〇妻先生ではないか!
会場はブーイング!
その空気を気にする〇〇先生ではないが・・・。
へんな空気が会場を包んでいたのを、今でも覚えています。というか、忘れるわけありません・・。
2−2での大将戦。水城が敗退し、私達の夏が終わりました。
その後、この試合が物議を呼び、ビデオが高体連に送られ、〇〇先生は、1年間の審判停止の処分が下りたと聞きました。
が、私達の夏は帰ってきません。
今でも空手を続けているのは、この経験があったからかもしれません・・・。
後日、世田谷学園の先輩が、「審判のせいにはしては成長がないし、審判に左右される実力しかなかったことを、恥じるべきだ!圧倒的な差を見せ付けることができなかったのだから」
とアドバイスしてくれました。
その通りで、言葉も出ませんでした。江戸川のが強かったのです。
結果を素直に受け止められず、周りの人たちに、右へ習えで批判し、気持ちの矛先を変えていたのかもしれません。
当時、世田谷も、「最強!目黒」というイメージを払いのける活躍を求められ、悔しい思いを沢山し、現在の「世田谷」の地位を確立してきました。
試合や競技は、自分の現在のレベル、自分の居場所を確認する物差しであり、すべてではありません。
結果から何を学び、次のステップ・成長の為に、どう生かしていくかが重要であり、その後、どう過ごすかが大事だと思います。
あそこまで勝負に徹すことができる〇〇先生だから、世界チャンプを多く排出できるのかもしれません。勝負の世界では、そこまでの気持ちを持たなくてはいけないのかもしれません。
自分も現在審判をしているので、公平なジャッジは当たり前ですし、誰と誰が戦う!と考えず、技を見るように徹しています。出来るだけ自分の関係者の試合は辞退して審判を行っています。
レフリーカウンセルの先生には、良い見本を見せていただきました。笑
今回、いろいろ書きましたが、批判の為に書いたのではありません。
ライバル、壁は大きなほうが、やりがいがあります。
試合・競技の後の過ごし方を、後輩が見ています。
君達が残したものは、とても大きなものでした。
みんなの今後を、期待していますし、応援しています。
お疲れ様でした。