シングルでなぜ悪い!?
脚本:マイケル・パトリック・キング
”独身” より ”シングル” って言葉の方がお洒落な感じがします。第3話は ”シングル” がテーマ。この言葉、なんだか心にズキっと来るのは私だけ? 独身者 vs. 既婚者 。いつの間にか出来上がった構図。オープンにされていないだけで水面下にある対立です。お互い立場が違うので、比べても仕方ないんですけど。
結婚を諦めていない独身の私から言わせてもらえば、既婚者(男女問わず)の発言にイラつくこと・・・多々あります。思い出しただけでも腹が立つ。自分が直接言われているわけでは無いのに、ムカつくのは何でだろ。私が気にし過ぎなのか?
まぁ、ムカつくこともありますが、既婚者の方全員に敵意をもっているわけではありません。私もそっち側に行きたいのが本音だしw
【あらすじ】
独身者と既婚者との確執を調べていたキャリーは、友人夫婦とのランチの席でショーンという男に出会い、デートを重ねる。後日、サマンサ、シャーロットを連れて彼の引っ越しパーティに出向いたキャリーは、結婚の話をしたがるショーンに辟易し、シャーロットに彼を紹介。だが結局シャーロットも食器の趣味が合わず、別れることに。ミランダは独身のせいで、上司にレズビアンだと勘違いされるが、出世のために仕方なくレズを装う。
〜映画.comより〜
独身者と既婚者との確執を調べていたキャリーは、友人夫婦とのランチの席でショーンという男に出会い、デートを重ねる。後日、サマンサ、シャーロットを連れて彼の引っ越しパーティに出向いたキャリーは、結婚の話をしたがるショーンに辟易し、シャーロットに彼を紹介。だが結局シャーロットも食器の趣味が合わず、別れることに。ミランダは独身のせいで、上司にレズビアンだと勘違いされるが、出世のために仕方なくレズを装う。
〜映画.comより〜
感想(ネタバレあり)
お金持ちのニューヨーカーは、ハンプトンのビーチハウス(別荘)で週末を過ごします。優雅よね〜 ほんと羨ましい。ハンプトンの友人宅(理想の夫婦)に招かれたキャリー。ビーチハウスに泊まれるメリットが無ければ、付き合わないであろう友人。住む世界が違うのは明らかです。結婚した友人とは、今までと同じようには付き合えないもの。
翌朝のこと。楽しい週末になるはずが、キャリーは女友達から追い出されます。旦那の裸(下半身)を見たという理由で・・・。妻の友達が泊まっているにもかかわらず、下半身丸出しで部屋の中歩いてる旦那がどうかしてる。見たくもないものを見せられた挙句、追い出されるキャリー。ほんとお気の毒。そもそも悪いのは無神経な旦那なのに、友人の怒りの矛先はキャリーに向けられる。なんで???
こういうネタは女友達とシェアするのが一番です!
「女は結婚したとたん独身女を敵視するのよ」とミランダが言えば、 「独身女はいつでも誰とでも寝れるから怖いのよ」とサマンサ。サマンサ姐さん、それは人によります。独身女性が4人も揃えば言いたい放題。でも、シングルの気持ちを代弁してくれてありがとう。スカッとするわ!
『既婚者と未婚者の間には、ひそかに冷戦状態が繰り広げられているのか?』
ええ繰り広げられていますとも!心の中では、がんがん戦ってます。
キャリーは友達のスタンフォードと通りを歩いている時、偶然出会った知り合いのゲイカップルに卵子提供をお願いされます。「よかったらキャリーの卵、提供してくれない?気が向いたら電話してね!」と名刺を渡す彼ら。あっけにとられるキャリー。さすがアメリカ!通りでする話じゃないだろ。軽い!軽いわ〜 まず日本じゃありえないね。こんなことお願いされたら、独身じゃなくても引くわ。
固まるキャリーの手から名刺を取り上げるスタンフォード。何事もなかったかのように、すました顔をして名刺をビリっと破きます。さすがスタンフォード。君は最高だよ。
独身というだけで、同僚にレズだと勘違いされるミランダ。ウソでしょ? これってアメリカあるあるなの?レズだと勘違いした上司もまた態度を急変させ、ミランダをディナーパーティーに誘ったりする。アメリカ社会って、日本よりも意外と大変そう。そんなことでへこたれないミランダは、出世のためにレズのふりをし、上司の家に向かいます。スーツにネクタイなんかしちゃって、それっぽく見える恰好。なかなかの野心家です。そこがまた彼女の面白いところ。
ショーンという ”結婚したがる男”とのサプライズデートを仕組まれたキャリーは、取りあえず彼と付き合ってみることにします。デートを重ねるも、なんだかつまらなそう。彼に興味が無いのは明白。男性にしては珍しく、結婚したいオーラがハンパない。本当に好きな人が ”結婚したがる男” なら、トントンと話は進むのにね・・・人生って、なかなか上手くいかないもんですな。
ショーンの引っ越しパーティに誘われたキャリーは、サマンサとシャーロットを連れて行きます。既婚者ばかりが集まるパーティで、居心地の悪さを感じるキャリー。一方、独身の男が1人もいないことに怒るサマンサは、テキーラをがぶ飲みして泥酔状態に。つまらないパーティーは飲まなきゃやってられない!分かる〜
シャーロットは泥酔状態のサマンサを自分のアパートに連れて帰ります。泥酔したとはいえ、このまま大人しく寝るはずもいサマンサ・・・。彼女はアパートの若いドアマンを誘惑し、部屋に招き入れます。シャーロットの家に男を入れちゃうサマンサ。彼女なりに独身謳歌してますが、友達の家に男を連れ込むなんて、やりすぎよw
キャリーはようやくショーンに別れを告げます。どう見ても好きじゃなかった。申し訳なく思った彼女は、なんとシャーロットを彼に紹介することに!そうシャーロットは "結婚したい女"。だからピッタリ!!って、そんなんでいいの?
”結婚したい男”と ”結婚したい女”は自然に付き合い始めますが、食器の趣味が合わないと知るやいなや、その場でお別れすることになります。短いお付き合いでした・・・チーン。
30代ともなると自分の好みは、はっきりしてくるもの。たかが食器で別れるなんて!と思われるかもしれないけど、食器はただのキッカケにすぎず。お互い ”結婚したい” という共通の思いはあっても、それ以外は”全く合わない” と悟ったのでしょう。落ち込むシャーロット。ガッカリする気持ちも分かるけど、早い段階で気づいてよかったね。前向きに!
結局のところ、独身者 vs. 既婚者って・・・立場が違うだけで、同じタイプの女性なんだと思う。毎日幸せを感じて、安心の中で暮らしていれば、独身者 vs. 既婚者なんて、そんなのどうでもいいもんね〜。きっと、暇だから考えるんだわ。 独身者は結婚できないんじゃなくて、結婚したいと思える人にまだ出会ってないだけです !ということで、いったん落ち着きたいと思いますw
4人が映画館で待ち合わせをして、楽しそうに腕を組みながら中に入って行くラストシーン。信頼感と友情に、なんだかほっこりします。たくましい彼女たちに勇気をもらえるわ!
サラ・ジェシカ・パーカー パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2009-10-23
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