これは国連によって世界中の子どもたちが人権の主人公になり、大人と同じ権利を行使できる
ことを目的に制定され、国連加盟国の大半の国と地域が批准している国際条約のこと。
「子どもの権利条約」は全体で五十四条で構成されているが、その中で、特に大切にしたい「四つの柱」があります。
「生きる権利」、「育つ権利」、「守られる権利」、「参加する権利」の四つです。
「生きる権利」:予防できる病気などで子どもが命を奪われないこと、
病気や怪我の治療が受けられる等、人間らしく生きていく権利が保障されることなど。
「育つ権利」:親や家族と一緒に生活できること、教育を受け、休んだり、遊んだりできること、
考えることの自由が守られ、自分らしく育つことができることなど。
「守られる権利」:あらゆる種類の虐待や放任、搾取から守られること、障害のある子どもは
特に守られる必要があることなど。
「参加する権利」:自由に意見を表明したり、集まってグループを作り、自由な活動ができることなど。
この権利条約ではこの「四つの柱」をそれぞれ複数の条文により各国が保障するように求めています。
日本国内ではこの条約を知っている人は多くはありません。それどころか、国連の権利条約を
監視する委員会からは日本の子どもはこの権利条約に守られていないと見なされ、過去何回
かの改善勧告を受けています。
元来、日本では子どもは親に従うことが当然視され、子どもを大人と同じ権利を持つ人間として
尊重する考えが乏しかった為に「子どもの意見に対する配慮を著しく欠いている」という点が
勧告の大きな理由になっています。
日本でももっと「子どもの権利条約」への理解を進めることが望ましく、結果的に、それが日本の
未来を担う子ども達の幸せにつながっていくのです。
(全日私幼連「PTAしんぶん」より引用)
もう少しだけ、子どものこと考えてみませんか?
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