そんなこんなで、再悪化してのちの病気療養中、
起きている時は体のメンテナンスに時間を取られたりで、
物語の続きを書くのに集中できなかったんですが。
というか、悪化する時はその度メンタルが死んでいて(笑)
きちんと何だか判明する検査結果が出てくれて、
根治できるような治療法を提示してもらえたら
その時には、死生観とか変わって重要なセリフなどが
変わるかもとも思っていたんですけどね。
結局あまり変わらないかも。
またしばらく小説を書くまで間があいてしまったので、
もしこちらでの更新を楽しみにしてくださった方がいたら
ごめんなさい。
とりあえず体のほとんどは回復してきたし、
このままいけばまあ治るかなあと……
そして前回も再悪化したから怖いんですけどね。
誤字脱字ありありで書きなぐりの文章で良ければ
ガンガン一日一話ペースで書いていける気もしますが、
たぶん、最低一晩置いて読み返して直し、
気分が乗らなければパソコンにも触れない
くらいのいつものペースになるんじゃないかなと。
でもまたいつ人生が止まるか分からないので、
正直あまり更新に期待しないでください。
申し訳ない。
というわけで今回は以下、文章を書くリハビリも兼ねて
最近思ったことでも。超長文です。
テーマはタイトル通り、 『他人の脳内』という言葉の壁。
本来は良い意味だったけれど、間違えて使う人が増えたために
どちらかと言えば悪い意味として定着してしまった言葉など。
例えば『煮詰まる』や、『豹変』。
本来なら充分に検討がなされて結論が出そうな段階のことを煮詰まる、
ヒョウの斑紋が抜け替わって斑紋がはっきりするように、
君子は間違いを認めたら改めるという良い意味です。
でもたくさんの人が間違えて使っている場合、
正しい言葉を使っている人のほうが白い目で見られて
無駄に責められることもあるよなぁと。
あと、作者さんはおそらく本来の意味を知っているけれど、
キャラクターの性質上そこまで知らなそうだから、
あえて使わせてみる言葉など、それが読んでいるひとに
どこまで伝わるんだろう、というお話。
最近私が思った言葉でいくつか。
たとえば 『お局様(おつぼねさま)』。
本来は
職場での勤続年数が長く、隠然たる影響力を持つ女性。
という意味しかないんですが、どうも最近ではそこに
『オールドミス』(⇐和製英語。これもすでに死語かも。
適齢期を過ぎても未婚の女性のこと。)
という意味まで加わっていないか? と。
ていうかそもそも『結婚適齢期』ってなんだよ。
『出産適齢期』なら解るけど、大人になってからなら
その後何歳だって良い結婚をする可能性はあるじゃないか。
まあそれはそれとして、そもそも『お局様』に
未婚の女性とか子供のいない女性の意味まではないのに、
最近はそれも上乗せされた悪口の意味になっているような。
そもそもかの有名な春日局だって、
結婚して男子を3人だか4人だか産んでるのに。
お次は 『ヒステリー』。
語源は子宮を表すギリシャ語のヒステロで、
最初は子宮からくる女性特有のものとされていたけれど、
現代では男性にもおこるものというのと認知されているはず。
私は小説中では魔獣たちにはあえて男女間の争いとして
使ったりしますが、まあ一般生活では女性でも男性でも
失礼になるから滅多に使用しない言葉という認識。
ただこの間の女医さんには産まれて初めて
あえて使いたくなりましたけどね。
小説内の魔獣よりも、普通に今の人間社会のほうが
遥かにひどい扱いや言葉が溢れていますけどね……。
最後に 『大和撫子(ヤマトナデシコ)』。
私が辞書とかあえて調べずに使っていた意味では、
見た目は可憐でか弱そうだが、
心には芯の強さがあるたおやかな女性。
みたいな、撫子の花にたとえられる、どちらかというと
日本人女性の内面を称える意味の完全な褒め言葉。
端的に言うと凛々しい女性、凛とした女性的な。
でも辞書によっては、
『日本人女性の清楚な美しさを称える美称』
くらいしか載っていないことも。
完全に外見のみの褒め言葉。
これじゃ日本人の語彙も狭まるばかりだわ。
なので、小説内でスズ(まだ子供の少年主人公)
が言う意味では、たぶんこのくらいだと。
おしとやかで優しい、品のある女性、くらいの。
ギンコの場合は実は見た目よりも内面の美しさを
感じ取る能力が高いので、無意識に前者の意味で
使っていると思う。
こういう作者の認識と、あえてのキャラクターの違いで
使い分ける言葉って、意外と万人に伝えるのは難しいのかもな、と。
そもそも読者さん側がその言葉をどう捉えているかまでは、
わからないですし。それが他人の脳内の壁。
もちろん私が知らなくて、言葉の意味を間違っている場合もあるので、
できるだけ調べながら書いていたりするんですけどね。
そもそも辞書の中で言葉を調べていくのも好きなので、
偶然知っていくことも多いのだけれど。
今回はたまたま女性に関する言葉が多かったですが、
時代が変わってもなんかさ……女性に関する言葉って
マイナスに使われるパターンが多くて悲しい。
『女々しい』とか『女の腐ったの』とかさ。
地獄について調べてたら、『血の池地獄』は
出産で流した血で土が汚れたため、
その罪で行く地獄だって結構最近本で知ったり。
それでいて子供を産まない女性の地獄もあるし、もうどうしろと。
あ、関係ないけれど『虎に翼』は『鬼に金棒』みたいな慣用句ですよ。
強いものにさらに強力な武器、という。
主題歌が気になって起きて、たまにザックリ観ている感じですけれども。
これから先の世界には、性犯罪とかをきちんと裁ける女性の
弁護士さんや、裁判官が増えてほしいな。
まあそんな、言葉について最近思ったことのお話でした。
タグ: 言葉
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