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『天国の色』(地の国:『彼女』の物語)
私が産まれた時代はね、この星……
いえ“地球”が、青と緑の星なんて知りようもなかったの。
自分たちが住んでいる星が、植物の緑と、水の青の星だって事をね。
私たちは、最初から“天国”に住んでいたの。
少なくとも、“天国”にできる場所にいたのよ。
でもみんな、それに気づくことも、そこを守ることもしなかった。
誰かを地獄に落とすことでしか、自分が天国に行くことができないと思っていたから。
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『眠虎の民〜ネコノタミ〜』の続きを書いてはいるのですが、
ひょっとしたら今月中に間に合わないかもしれないので、
ずっと先の『地の国』の物語のメモを。
2016年くらいのメモ。
確かイスラム圏では、『青と緑は天国の色』とされていたから。
『彼女』はイスラム圏の『アシッドアタック』を受けた女性という設定で、
当時の私が知った、憤りを表現したかったために産まれてきてくれた存在。
彼女も私の世界では、限りなく幸せになれる尊い存在だけれど。
でも今タリバンのルールで、『女性は公の場で歌を歌ってはいけない』とか、
本当に、誰も何も救われないルールさえまかり通ってる始末。
『歌』っていう個人的な救いでさえ許されない世界が、
今現実として本当に存在しているんだよね。
同じ時のノートに、『ディアスポラ』(撒きらされたもの)としての
ユダヤ民族の話もメモしてある。
ホロコーストを筆頭に、何年か前の私は、『優れたものに対する嫉妬』などによって
ユダヤ人が迫害を受けてきたという歴史認識でいたけど。
何が難しいって、どの宗教も、その『神』に対する侮辱だとすれば、
他のどんな民族も宗教も根絶やしにしても良いって考え方を改められない点。
もし全世界的に、『違う宗教や考え方の人間も、殺してはならない』とか、
『お互いに殺しあう前に、まずは話し合いで解決する道を探して、
どんな生き方にも救いを与え、違いを認めつつもできる限り平和に共存していく事』が
宗教の第一教義だったら、少なくともこんな世界を何万年も続けていないのにな、と。
綺麗事だろうが知るか。
綺麗事すら体現できない人間たちに何の価値があるのか。
そう言ったら私の方が『悪魔』的な考えの、滅ぼすべき人間なんだろうな。
国や宗教のトップに今現存してる人間でしか改められないことなのに、
被害を受けるのは本当に普通に産まれてきて生きている人たちや動物たちだ。
安全圏から人殺しを命じる人間なんて消えてしまえ。
たかが人間のくせに、神の名を名乗るな。大嘘つきめ。
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