今日は子供たちの小学校で2018-2019シーズンの"Prime Minister"と"Deputy Prime Minister"の選挙がありました。日本で言うところの生徒会長と副会長みたいなものでしょうか。
立候補した児童たちはみんなの前でスピーチをして、投票の結果選ばれたのは・・・
"Prime Minister"もDeputyも女の子でした。
女の子が強い学校のようですね。このような学校から見ると、昨今日本の某医科大学の入試で話題になったsexualismは"incredible"に感じられることでしょう。
さて今日は多くの児童がオレンジ色のシャツを着て登校していました。
本来は昨日9月30日が"Orange Shirt Day"だったのですが、日曜日だったため今年は今日をオレンジ色のシャツで登校する日にしたのですね。
先生からの手紙には"children may wear orange shirts to school (certainly not mandatory or expected). It's totally up to individual families how they want to tackle this issue. "とありました。
"Orange Shirt Day"は今世紀に入ってから始まった運動です。
カナダの歴史の負の側面の一つ、先住民に対する誤った政策を反省し、忘れないで行こうという趣旨のものです。
先住民の子供たちに「平等な教育機会を提供する」という建前で推し進められたこの施策は、先住民の子供たちを"residential schools"という寄宿学校に強制的に入学させることによって家族と引き離し、先住民の文化・言語の継承を不可能にしてしまいました。まさに"a form of cultural genocide"と呼ばれる所以です。
しかも実際に子供たちに授けた教育はGrade 5程度までのもので、単純肉体労働をさせるための教育だったようです。
寄宿学校では日常的に子供たちに対する虐待が様々な形で行われ、先住民の子供たちに拭い去ることのできない傷を負わせてしまいました。
「多様な文化を尊重する国」という今日のカナダの方針とは真逆に思えるこのresidential schoolsは1990年代まで続いていたというのですから驚きです。
いまもアメリカのトランプ政権が難民の子供たちを親から引き離す非人道的難民政策を平然と推し進めていますが、これと同レベルの歴史がカナダにもつい最近まであったのですね。
忘れてはいけない歴史の負の側面だと思います。
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2018年10月01日
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